小窓
延喜式(えんぎしき)

作成日:2023/3/3

延喜式(えんぎしき)は、 平安時代中期に編纂された格式で、 三代格式の一つであり、律令の施行細則をまとめた法典である。
三代格式のうちほぼ完全な形で残っているのは延喜式だけであり、 細目まで規定されているため、古代史の研究のうえで重視されている。

養老律令」に対する施行細則を集大成した古代法典。50巻。
西暦905年(延喜5年)編纂(へんさん)開始、西暦927年(延長5)撰進(せんしん)、西暦967年(康保4年)施行。

本書の構成は、 となっていて、 各官庁ごとに整理されている。

本法典が編纂、 施行された時代は、 すでに律令政治の崩壊期に入っており、 その法源としての実効力はかなり減じていた。
したがって『延喜式』の編纂は立法事業というより文化事業という色彩が濃い。