ギョベクリ・テペ遺跡は、
トルコ南東部にあるシャンルウルファの丘の上に位置している。
一番古いものは今から1万2,000年前に建造されたものとして認められている。
エジプトのピラミッドでさえも7,000年前の建造物であることから、
その古さがわかる。
西暦1960年代には、
アメリカのシカゴ大学チームと
トルコチームで発掘調査を始めていたが、
その場所は長い間耕作地として使われていたため、
耕作に邪魔な石などは運び出されたり破壊されたりして、
遺跡としての姿を発見することはできなかった。
その後、
ドイツの考古学チームが発掘を続けている最中、
ある農夫が畑を耕しているときに、
大きな石が見つかった。
除去するために石を掘っていくと石柱であることがわかったため、
本格的な発掘調査に入った。
掘り続けると、巨大なT字型の石柱が見つかり、
付近に大規模な遺跡群があることが判明した。
ギョベクリ・テペ遺跡は、
放射性炭素年代測定による調査の結果、
地球上で最古の高度な文明であるといわれていた
メソポタミア文明よりも、
7,000年も古い文明の遺跡であることが判明した。
その後、埋められたり、新しい建物が作られたりを繰り返し、
最終的には紀元前8,000年頃には埋められたままで放棄されていたことがわかった。
西暦2018年に世界遺産に登録された。
西暦2025年時点で、
最古の遺跡である。