小窓
ギョベクリ・テペ遺跡

作成日:2025/9/16

ギョベクリ・テペ遺跡は、 トルコ南東部にあるシャンルウルファの丘の上に位置している。 一番古いものは今から1万2,000年前に建造されたものとして認められている。 エジプトのピラミッドでさえも7,000年前の建造物であることから、 その古さがわかる。

西暦1960年代には、 アメリカのシカゴ大学チームとトルコチームで発掘調査を始めていたが、 その場所は長い間耕作地として使われていたため、 耕作に邪魔な石などは運び出されたり破壊されたりして、 遺跡としての姿を発見することはできなかった。

その後、ドイツの考古学チームが発掘を続けている最中、 ある農夫が畑を耕しているときに、 大きな石が見つかった。 除去するために石を掘っていくと石柱であることがわかったため、 本格的な発掘調査に入った。 掘り続けると、巨大なT字型の石柱が見つかり、 付近に大規模な遺跡群があることが判明した。

ギョベクリ・テペ遺跡は、 放射性炭素年代測定による調査の結果、 地球上で最古の高度な文明であるといわれていたメソポタミア文明よりも、 7,000年も古い文明の遺跡であることが判明した。 その後、埋められたり、新しい建物が作られたりを繰り返し、 最終的には紀元前8,000年頃には埋められたままで放棄されていたことがわかった。

西暦2018年に世界遺産に登録された。
西暦2025年時点で、 最古の遺跡である。

よみがな順に記載する。




関連項目
用語集