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航空機事故詳細

作成日:2025/6/24

事故発生日:西暦1978年6月2日
便名:日本航空 115便(機体記号:JA8119)
機種:ボーイング 747SR-46
死者:なし(乗員15人乗客379人、合計394人の内2人が重傷を負い23人が軽傷)
状況:日本航空115便しりもち事故日本航空115便接触事故とも呼ばれる)は、 西暦1978年6月2日(金曜日)、東京国際空港発大阪国際空港行日本航空115便が、 大阪国際空港に着陸する際、 パイロットエラーによって機体尾部を滑走路面に接触させた(いわゆるしりもち着陸、以下「不良着陸」という)事故である。
115便は羽田空港から伊丹空港へ向かう国内定期旅客便だった。 伊丹空港へはILSで滑走路32Lへ進入した。 1度目の接地で機体はバウンドし、 2度目の接地で尾部を激しく滑走路に擦り付けた。 死者はいなかったが、事故により2人が重傷を負い、23人が軽傷を負った。 ...
事故後の経過
この事故により、 機体の尾部は大きく損傷し、 圧力隔壁にも亀裂が生じていた。
そのためJALは、 今回の不良着陸で損傷した圧力隔壁など機体尾部の修理をボーイングに依頼したが、 同社のエンジニアら40人による圧力隔壁の修理に欠陥があり、 損傷した圧力隔壁の交換部分との繋ぎ目に挟む部材が、 途中で2枚にカットされていたため、 本来2列必要なリベットが1列分しか利かない状態になっていた。 また、その後のJALの検査では、 欠陥修理部分が他の部材に覆われて見えなくなっていたため、 欠陥修理は発見できなかった。

これらの要因によって、 西暦1985年8月12日に、 日本航空123便墜落事故が引き起こされた。
JA8119は、今回の事故を含め計3回の事故を起こしている