示準化石(しじゅんかせき) 英語:index fossil /
標準化石(ひょうじゅんかせき) 英語:leading fossil
示準化石とは、
その化石の含まれる地層が堆積した地質時代を示す化石である。
標準化石とも言われる。
その他に、
地層が堆積した環境を推定するのに有効な化石を「示相化石」と呼ぶ。
化石とそれが示す時間尺度について最初に注目したのは、
ウィリアム・スミスであった。
彼は、
化石による地層の対比と時間の同定についての知見を、
後に地層同定の法則と呼ばれる法則にまとめると共に、
実地に応用し、
世界最初の地質図を作り上げた。
示準化石には(保存性のよい)殻を持ち、
個体数の多い小型の動物、
二枚貝や巻き貝、
あるいは甲殻類等が多い。
三葉虫(古生代)やアンモナイト、
三角貝(中生代)などは、
いずれも広く分布し、
多くの属種に分化したことが明確であることから、
それぞれの時代を象徴する示準化石としてよく知られている。