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用語(電子計算機)

作成日:2025/10/22

ABC順、よみがな順に記載する。

ABEND、abort

ABEND / abort

ABENDとは、「異常終了」(abnormal end)を意味する略語である。 実行中のプログラムが、 プログラム上に設定された本来の終端箇所とは異なる位置で、 何らかのトラブルに遭遇し唐突に終了することを表す。
プログラムのバグや想定外のデータの入力、 ハードウェアの障害などによって続行不能に陥ったり、 何らかの異常な振る舞いによりOSなどにより強制的に終了させられたりすることにより発生する。 異常の種類や内容を知らせる識別番号が出力される場合もあり、 これを「アベンドコード」(ABEND code)といい、 メモリのダンプリストが出力される場合もある。
西暦1960年代に、 IBM社の大型コンピュータ上で動作するソフトウェアについて用いられた用語が広まったもので、 主にメインフレーム系システムに関連する分野や文脈で用いられるが、 現代では他の分野でも異常終了を意味する一般的な用語として使う人がいる。

一方アボートは、 中止(する)、中断(する)、打ち切る、打ち切り、などの意味を持つ英単語であり、 ITの分野では強制終了や強制切断、 (処理などの)中止などの意味で用いられる。 ソフトウェアの実行中に回復不能な深刻な異常が発生するなどして、 オペレーティングシステム(OS)の制御や利用者の操作によって強制的に処理を打ち切って終了することをアボートということがある。 操作画面上に表示されるダイアログボックスなどでは「中止」と訳されることが多い。 通信の場合には、 やはり深刻な異常が生じて正常に通信を続けることが難しい場合などに、 強制的に接続を切断して通信を終了させることをアボートということがある。

AI(artificial intelligence)/ 人工知能

AI(artificial intelligence)/ 人工知能

AIとは、 人間の知能を模倣したコンピュータシステムやプログラムのこと。 データからパターンを学習し、音声認識、画像解析、翻訳、自動運転など、 様々な分野で人間の知的活動を実現する。 ...
AIという言葉が初めて用いられたのは西暦1956年。 アメリカのダートマス大学で開催されたダートマス会議で、 計算機科学者・認知科学者のジョン・マッカーシー教授によって提案された。 ダートマス会議の参加者は他に、 マービン・ミンスキー、クロード・シャノン、ナザニエル・ロチェスターなど。 AIという言葉ではなく、 概念自体は、 西暦1947年の「ロンドン数学学会での講義」で、 アラン・チューリングによって提唱されていた。 artificial(人工的)、intelligence(知能)を人工知能と日本語に訳している。 我々は未だに人間の知能(脳の振る舞いや仕組み)を完全には解明していないため、 人工知能にも明快な定義を与えることはできていない。 現時点では、 人間の頭脳のような汎用的なAIは完成しておらず、 用途の限定されたものしかできていない。 例えば「絵を描く」AI、「言葉を認識する」AI、「ゲームをする」AIなど、 個別の機能に対応するAIが開発されている。
AI研究においては、 西暦2006年ディープラーニング(深層学習)という革新が起きた。 ディープラーニングとは、 ニューラルネットワークというネットワーク構造を持つ仕組みを発展させたものである。 ディープラーニングの特長は、 大量のデータから特定の問題を解く方法を学習することである。 このようにデータから機械的に学習することを機械学習と呼ぶ。
冒頭で触れたダートマス会議では、
  1. コンピュータがシミュレーションできるように、知能の機能を正確に記述すること、
  2. コンピュータが人間と同じように言語を操作できるようにすること(→自然言語処理)、
  3. 神経回路網(→ニューラルネットワーク)を使って高次のタスクを遂行できるようにすること、
  4. 計算の複雑さにかかわる理論をつくること、
  5. コンピュータが自己の能力を改善する学習能力を実現すること、
  6. 抽象化の機能を実現すること、
  7. 本題に直接関係しないが示唆に富むヒントを用いた創造的思考を実現すること。
を提示した。

ATA(Advanced Technology Attachment)

ATA(Advanced Technology Attachment)

ATAとは、 コンピュータ本体にハードディスクなどのストレージ装置(外部記憶装置)を繋いで通信するための接続方式の標準規格の一つ。 西暦1986年に考案され業界標準として広く普及していたIDE(Integrated Drive Electronics)を西暦1994年にANSI(米国国家規格協会)がATA-1として標準化したもの(「ATA」の名称は西暦1989年に提唱)。 ATA規格はいわゆるPC/AT互換機における内蔵ストレージの接続規格の標準として広く利用された。 ATA-1では最大528MB(メガバイト)までのハードディスクを2台まで接続でき、 最大8.3MB/s(メガバイト毎秒)の速度で転送が可能だった。
ATA-2ではEIDEとして知られる業界標準の仕様を取り込み、 LBA(Logical Block Addressing)の導入により最大容量の制限が緩和され、 接続台数も4台までに拡張、転送速度も高速化された。 ...
西暦1998年のATA-4では、 ハードディスク以外のストレージ装置を接続できるATAPI(ATA Packet Interface)仕様を統合し、 CD-ROMドライブなどの接続に広く利用されたほか、 Ultra DMA(UDMA、Ultra ATA)転送モードで最大33.3MB/sの高速なデータ転送が可能となった。
ATA-7ではUltra DMAモードの転送速度が最大133MB/sまで引き上げられたほか、 シリアル通信方式を採用したシリアルATA(Serial ATA/SATA)の最初の仕様が制定された。

以降は従来のATA/ATAPI規格に代わってシリアルATA規格の普及が進み、 シリアルATAは独自に規格の更新・拡張を進めるようになったため、 ATA系規格は次第に利用されなくなっていった。
旧来のATAは複数の信号線を束ねたケーブルを用いて同時に信号を送受信するパラレル通信方式を利用しているため、 現在ではシリアルATAと対比して「パラレルATA」(Parallel ATA、PATA)と通称されることが多い。

CAD(computer-aided design)

CAD(computer-aided design)

CADは、 「コンピュータ支援設計」とも訳され、 コンピュータを用いて設計をすることができる設計支援ツールのこと。
人の手によって行われていた設計作業をコンピュータによって支援し、 効率を高めるという目的からきた言葉である。

CADを「コンピュータを用いた製図(システム)」と解する場合は
「英: computer-assisted drafting」、
「英: computer-assisted drawing」を指し、
同義として扱われることもある。

設計対象や目的によりCADD(コンピュータ支援設計と製図)、 CAID(コンピュータ支援工業デザイン)、 CAAD(コンピュータ支援建築設計)などと区分される場合もある。

日本での定義としてはJIS B3401に記載があり、 「製品の形状、その他の属性データからなるモデルを、コンピュータの内部に作成し解析・処理することによって進める設計」となっている。

CAE(Computer Aided Engineering)/ 計算機援用工学

CAE(Computer Aided Engineering)/ 計算機援用工学

CAEとは、 コンピュータを利用した工学支援システムのこと。 実際に試作や実験をしなくてもコンピュータ上でさまざまなシミュレーションをして、 工学的問題を解決できるシステムを指す。
計算機援用工学とも呼ばれる。

CAN

CAN(campus area network)

CANは、 大学や企業のキャンパス内など、 限定された地理的範囲にわたる複数の建物内の複数のLANを相互接続するコンピュータネットワーク。
CANは、 学生や従業員にインターネットやイントラネットへのシームレスなアクセスを提供し、 ユーザーがネットワーク内でリソースやデータを共有することを可能にする。 また、CANは公共のインターネットとは異なり、 組織のITチームがネットワーク全体を管理し、 セキュリティポリシーを適用できる点が特徴である。

computer(コンピューター)

computer(コンピューター / コンピュータ)

現在ではコンピュータといえば電子式の、 いわゆる電子計算機のことをいう。 英語の「computer」は算術演算を行う主体を指す語であるが、 元々は主体として人間を指しており、 この用法は今でも有効である。
オックスフォード英語辞典第2版では、 この語が主体として機械をも指すようになった最初の年を西暦1286年と記している。 同辞典では、 西暦1946年までに、 「computer」の前に修飾語を付けることで異なる方式の計算機を区別するようになったとする。
歴史的には手回しで歯車などを駆動する機械式の自動計算機なども存在したが、 現代でコンピューターと呼ばれる機械は一般に、 マイクロプロセッサ(CPU/MPU)や半導体メモリなどの半導体集積回路(ICチップ)を中心に構成され、 記憶装置に記録されたオペレーティングシステム(OS)やアプリケーションソフトといったコンピュータプログラム(ソフトウェア)を実行するものを指している。
現在ではエレクトロニクスを用いた電子コンピュータ(英: electronic computer、漢字表記では電子計算機)を指すことが多い。

CP/M(Control Program for Microcomputers)

CP/M(Control Program for Microcomputers)

CP/M西暦1970年代にデジタルリサーチ (Digital Research Inc.) の創業者ゲイリー・キルドールによって開発、 西暦1976年に発売された、 パソコン用のシングルユーザー・シングルタスクのオペレーティングシステムである。

最初は8ビットのCPUであるインテルの8080プロセッサ用に作られ、 8ビットのパソコン用OSとしては最も代表的な存在だった。 初期に普及したバージョンはCP/M 1.4で、 そののち改訂されたCP/M 2.2が広く普及した。 さらに、 より洗練されたCP/M 3.0 (CP/M Plus) が登場したが、 既に16ビットマシンへの移行が始まっていた時期でもあり普及することはなかった。

他のプロセッサに移植されたバージョンも存在するが、 単にCP/Mといえば8080プロセッサ用のもの(中でもバージョン2.2)を指す。

なおマイクロソフトによってOEMされたIBMのPC DOS(及び、のちにマイクロソフト自らが直販したMS-DOS)は、 CP/Mをモデルに開発されたシアトル・コンピュータ・プロダクツの86-DOSを前身としている。

CPU(Central Processing Unit)

CPU(Central Processing Unit)/ 中央演算処理装置 / 中央処理装置

CPUは、 コンピュータを構成するデバイス(装置)のひとつで、 演算装置と制御装置を統合したものである。
メインメモリにあるプログラムを実行する。
プログラムを実行するに当たり、 マウス、キーボード、外部記憶装置、モニターなどのデバイスと情報のやり取りを行う。
コンピューターの頭脳に例えられることが多い。

現在では一枚のICチップに集積されたマイクロプロセッサ(MPU:Micro-Processing Unit)を用いる。

CUI

CUI(Character User Interface)
  キャラクタ・ユーザ・インターフェース(character user interface)
  キャラクタベース・ユーザ・インターフェース(character-based user interface)
  コンソール・ユーザ・インターフェース(Console User-Interface)

CUIとは、 コンピュータやソフトウェアが利用者に情報を提示したり操作を受け付けたりする方法(UI:ユーザーインターフェース)の類型の一つで、 すべてのやり取りを文字によって行う方式。

利用者はキーボードなどを用いて文字列によって指示を与え、 コンピュータからはディスプレイ装置に文字を表示して応答を返したり情報を提示する。
画面やウィンドウの上部から人間の入力文字列とコンピュータの出力文字列が交互に並ぶ対話式の操作環境が一般的である。

一方、 コンピュータからの出力にグラフィックス表示を多用し、 操作をマウスなどで主に画面上の位置を指定して行う操作環境はGUI(Graphical User Interface:グラフィカルユーザーインターフェース)という。

DHCP

DHCP(Dynamic Host Configuration Protocol)/ 動的ホスト構成プロトコル

DHCPとは、 ネットワークに接続する機器(クライアント)に対し、 IPアドレスやサブネットマスク、デフォルトゲートウェイ、DNSサーバーのアドレスといった、 ネットワーク通信に必要な各種設定情報を自動で割り当てるためのプロトコル(規約)。 この機能により、 個々のデバイスで手動設定をする手間を省き、 ネットワークの管理を効率化できる。

DOS

DOS(Disk Operating System)

DOSとは、 磁気ディスク装置(Disk、Disc)を使用可能としたOSの名称または通称である。
初期(西暦1956年のIBM 305 RAMAC以前)のオペレーティングシステムは、 補助記憶装置としてDiskは使用できなかった。
Diskを使用可能としたOSに対してこの「DOS」という名称が使用された。

大別して以下が存在する。

エクスプロイト(脆弱性などを利用した悪意のある行為)の一種である「DoS (Denial of Service)」とは異なる。

dpi

dpi/DPI(dots per inch)
ピクセル(pixel) ppi(Pixel Per Inch)表記

dpiとは、 1インチの幅の中にどれだけのドットを並べることができるかを表す。 プリンターの印字解像度やイメージスキャナによる走査解像度に用いる。 ピクセルまたは画素とは、 コンピュータで画像を扱うときの色情報 (色調や階調) を持つ最小単位、最小要素。

プリンターの場合
1インチ(2.54cm)の幅の中にインクの粒をいくつ打てるかを示す。 注意したい点として、1ピクセル=1ドットではないという事。 画面の1マスは1ピクセルで表現され、 最大1677万7216色もの色表現が可能である。 印刷の1ドットは通常4色(C/M/U/BK)の内、 1色しか表現できない。 プリンターのインクは混ぜ合わす事ができないので、 複数ドットの集まりで1ピクセルの色を表現する事になる。
※一部のプリンタでは最大8色まで表現可能。
※昇華型プリンタなど一部の印刷方式ではインクの混ぜ合わせが可能である。

ディスプレイの場合
ディスプレイの場合、 点(ドット)ではなく画素(ピクセル)で表され、 画面解像度はppi(Pixel Per Inch=ピクセル・パー・インチ)と表記される。
但し近年ではppi表記より 一画面に何ピクセル表示できるかという表記が主流となっている。

JVM

JVM(Java Virtual Machine)

Java言語で開発されたプログラムは、 特定の機種やOSに依存しない独自形式であるJavaバイトコードと呼ばれるコード体系のプログラムに変換されて配布される。
この形式はどのコンピュータでも直接実行することはできないため、 実行時に$WODRがそのコンピュータ固有の形式に変換しなおして実行する。
この仕組みにより、 Java言語によるプログラムは開発時に各機種・OSに対応したプログラムを用意する必要がなく、 一つの形式でJVMの動作する各環境に対応することができるが、 実行時にコードを変換する処理の分だけ性能が劣化するほか、 個別の環境に固有の機能などが使えないという制約もある。
JVMやJavaバイトコードはもともとJava言語のために用意されたものだが、 Javaの言語仕様そのものとは切り離されており、 仕様も公開されているため、 Javaバイトコードを生成してJVMで実行する、 Java以外の言語や処理系も存在する。

Microsoft Word

Microsoft Word(マイクロソフト・ワード)

Microsoft Wordは、 マイクロソフトがWindows、Android、macOS及びiOS向けに販売している文書作成ソフトウェアである。 Microsoft Excelとともに、 同社のオフィススイート、 Microsoft Officeの中核をなすアプリケーションである。 一般的にはワード(WordまたはMS-Wordとも)と呼ばれることが多いが、 「ワード」と名称が付く商品名や商標名は他にもある。

マイクロソフトは西暦1983年にXenix(マイクロソフトによって開発されたUNIX)用とMS-DOS用のMulti-Tool Wordを発表した。 この名前はすぐにシンプルなMicrosoft Wordへ改名された。 PC World(月刊誌)の西暦1983年11月号に無料体験版の付録がつき、 世界で初めてフロッピーディスクを付録に付けた雑誌となった。 マイクロソフトはWindows上で動作するWordのデモもこの年に披露した。

当時のほとんどのMS-DOS用アプリケーションと異なり、 Microsoft Wordはマウスで操作することを前提に設計された。 同社の製品として初めてグラフィカルユーザインタフェースを採用し、 マイクロソフトマウスも同時発売された。

MS-DOS

MS-DOS

西暦1981年に、 マイクロソフト社が開発したパソコン用のOS。
単にDOSと略して呼ばれることが多い。
当時、 IBM社が販売していたIBM PCでOSとして採用されたことから、 事実上の世界標準OSとなった。
FAT16やファイル階層構造の採用などの特徴を持つ。
現在主流であるGUIベースのOSではなく、 CUIベースのOSである。
なお、 Windowsでは、 「コマンド プロンプト」という機能で、 MS-DOSの環境が利用できる。

Opera

Opera(オペラ)

Operaは、 ノルウェーのソフトウェア開発会社、 オペラ・ソフトウェア (Opera Software ASA) によって製作されたウェブブラウザである。
法人としてのオペラ・ソフトウェアは、 西暦2016年7月、 中国の奇虎360に6億アメリカドルで売却され、 同社の傘下に入っている。

クロスプラットフォームなソフトウェアとして開発されており、 デスクトップ版はWindowsやMacintosh、Linuxなどのオペレーティングシステムに対応している。
また、 携帯機器・デジタル家電などへの組み込みにも適しており、 西暦2000年代にはニンテンドーDSやWiiなどの各種ゲーム機、 ハイビジョンテレビ、 携帯電話(フィーチャーフォン)などに幅広く採用された。 スマートフォン・タブレット(Android・iOS)向けの製品も提供されている。

西暦1995年 MultiTorg Opera 1.0 リリース(一般向けには公開されず)
西暦1996年 Opera 2.0 リリース(シェアウェアとして一般向けに公開)
西暦1997年 Opera 3.0 リリース(JavaScriptに対応、SSLのサポート、ポップアップブロックの実装)

ppi

ppi(pixels per inch)

ppiとは、 ディスプレイやビットマップ画像における解像度を示す単位である。
別名、画素密度pixel density)とも呼ばれる。
解像度とは、 すなわち、 画像を表現する格子の細かさであり、 一般に1インチあたりのピクセルの数を表す(1平方インチあたりではない)。
ppiで表したピクセル密度のことを単にppiと呼ぶことがある。
スクリーン線数の単位lpi (lines per inch) や、 ドット密度の単位dpi (dots per inch) とは、 次元は同じだが表す量が異なるので、単純に換算はできない。
通常、印刷に対し使う。
印刷では1つのピクセルを多数のドットで表すので、 dpiはppiより大きくなる(典型的には16倍など)。
ディスプレイでは、 多くの場合、 ピクセルとドットが1対1で対応するので、 ppiはdpiに等しい。
そのため、ppiとdpiは同じ意味で使われる。

SCSI(Small Computer System Interface)/ スカジー

SCSI(Small Computer System Interface)/ スカジー

SCSIとは、 コンピュータ本体に外部記憶装置などの周辺機器を繋いで通信するための、 8ビットまたは16ビットのパラレルインタフェース。

西暦1979年に考案され業界標準として広く普及していたSASI(Shugart Associates System Interface)を元に改良し、 西暦1986年にANSI(米国国家規格協会)によって最初の規格が標準化された。

当初制定された規格群は複数の信号線で同時に通信を行うパラレル方式(パラレル通信)を採用したもので、 単にSCSIといった場合はこの規格群を指すことが多いが、 後にシリアル方式を採用したSAS(Serial Attached SCSI)や、 伝送媒体にIPネットワークなどを利用するiSCSIなどの規格が発行され、 現在ではこれら様々な方式・規格の総称となっている。
当初のパラレル方式の仕様をこれらと区別して「パラレルSCSI」(Parallel SCSI)と呼ぶこともある。

SSID(Service Set Identifier)

SSID(Service Set Identifier)

SSIDとはIEEE802.11シリーズ(無線LANの通信規格)で定められているアクセスポイントの識別子のことで、 同じ空間に複数のアクセスポイントがあった場合、 混線を避けるために名付けられている。
名前の長さは英数半角文字で最大32文字。大文字と小文字は識別される。
Wi-Fiの子機は無線LANを経由してアクセスポイントと接続するが、 あらかじめ設定を登録してあるものは別として、 新規接続を行う場合はSSIDによってアクセスポイントを識別し、 暗号化キーやパスワードなどでログイン無線接続する必要がある。
(公衆Wi-Fiスポットなどは無線接続とは別に通信用にパスワードが不要な場合もある)

TSO(Time Sharing Option)、TSO端末

TSO(Time Sharing Option)、TSO端末

TSOとは、 MVS や OS/390 や z/OS のような IBM メインフレームコンピュータのオペレーティングシステムで使われる相互対話式のコマンドラインインタープリタである。 UNIX の Bash や Windows の cmd と同じ役割をする。 TSO は、システム管理者やプログラマに使用される。
西暦1960年代にタイムシェアリングシステムが登場したときは、 それはオプションの機能と目されていたので、 TSO は OS/360 のオプションとして生まれた。

TSO は単独で使われることは稀で、 通常は ISPF(Interactive System Productivity Facility)を通して用いられる。 ISPF は、 ユーザーがメニューをカスタマイズでき、 メニュードリブンインタラクションなコマンドラインインタプリタ環境を提供する。
TSO と ISPF を併せて TSO/ISPF と称する。

TSS(Time Sharing System)、TSS端末

TSS(Time Sharing System)、TSS端末

TSSは、 1台のコンピュータを複数のユーザが同時に利用するためのシステムである。 開発された西暦1960年代の当初は、 メインフレームのリソースを効率良く使うためのものであったが、 その後はミニコンピュータを中心としてユーザ単位ではなくタスク(プロセス)を複数動かすマルチタスクのオペレーティングシステムとして広まり、 パーソナルコンピュータにおいても現在は一般的な利用法となっている。
メインフレームは非常に高価であり、 個人が占有して使用することは不可能である。
高性能なコンピュータを個人が占有するということは、 ほとんどの時間が、 ユーザが思考中でコンピュータが入力を待っている状態に費やされることを意味する。
そのため、 ヒトによるコマンドの実行待ちや、 ディスクやテープ、 通信などの入出力の完了を待っている時間などを、 他の処理のために活用するという発想が生まれた。
しかし、 キーボードからの入力を待つようなプログラムばかりであれば、 その待ちに入る所で切替えれば良いが、 大量の計算を行いたいプログラムなどでは、 プログラム中に適切なタイミングで切替えを呼ぶようにするのは難しく、 タイマー割り込みを利用したプリエンプションがあったほうが便利である。
もっとも後年のUnixなどとは違い「タイムシェアリングシステム」と呼ばれるようなメインフレーム上のシステムの場合、 まず第1に課金のための正確なCPU時間の決定が必要であり、 次いで(タスクといったような単位ではなく)使用中の各ユーザに対し平等にCPU時間(タイムスライス)を割り当てる必要がある。
そういったように、 基本的な部分で考え方が異なっている点も多い今日のシステムとは異なる点も多いことに注意が必要である。

Ubuntu(ウブントゥ)

Ubuntu(ウブントゥ)

Ubuntuは、西暦2004年10月20日にDebian GNU/Linuxから派生したOSである。
UbuntuはDebian GNU/Linuxをベースとしたオペレーティングシステム(OS)である。
Linuxディストリビューションの1つであり、 自由なソフトウェアとして提供されている。
カノニカルから支援を受けて開発されている。
開発目標は「誰にでも使いやすい最新かつ安定したOS」を提供することである。

インクジェット・プリンター

インクジェット・プリンター(inkjet printer)

インクを微滴化し、 被印字媒体に対し直接に吹き付ける方式を用いた印刷機である。 インクジェットプリンターは、機構が単純であるという特長をもつ。 オフセット印刷のように版下を作製する必要がなく、 複写機やレーザープリンターなどで使用されている電子写真方式のような加熱定着処理も不要である。 インクを直接吐出する方式であるため他の方式の印刷機のように印刷媒体が平坦であることは求められず、 媒体搬送手段に依存するが例えば紙以外にも印刷を可能としたものもある。
一方で同一原稿を大量に印刷する用途には適していない。 色当たりのコストも他の印刷方法と比べて低く抑えることができる。 このため6色や7色、さらに10色を超える多色刷りの実現も比較的容易である。 ...
オンデマンド方式の小型プリンターが登場した西暦1980年代から西暦1990年代は、 熱転写プリンターなどと競合状態にあった。
近年は画素の高密度化や印刷速度の向上が急速に進み、 家庭用の写真プリンターやオフィス用プリンター、 大型ポスター用のプリンターとしても広く応用されている。
また、 イメージスキャナやファクシミリ等の機能を併せ持つインクジェット複合機(Multi Function Printer、MFP)も西暦2001年ころから急速に普及が進んでいる。
さらに、インクジェットプリンターの特長を生かした応用技術の開発も広がっている。
インクカートリッジの容量は西暦2005年以降、半減したとされる。
西暦1990年代の製品では印刷時の動作音が比較的大きかったが、 西暦2000年代に入ると徐々に動作音の小さな機種も登場していった。

キャレット

  / キャレット(caret)/ 脱字符号

ここではダイアクリティカルマーク(発音区別符号)やサーカムフレックス(発音区別符号の一)については解説していない。

キャレット(^)とは、 「脱字符号」という意味の英単語(caret)で、 校正で脱字の挿入を指示する記号である。 コンピュータでは、 画面上に表示される文字の挿入位置を表すカーソルのことをこのように呼ぶ。 文字と文字の間で点滅する縦棒などで表されることが多い。

また、ASCIIの5E「^」(サーカムフレックス)や、 数学記号で論理積や外積を表す「∧」(ウェッジ)を、 字形の類似からキャレットと呼ぶこともある。

HTMLでは「∧」あるいは「∧」で表示する。

垂直分散システム(vertical distribution)

垂直分散システム(vertical distribution)

垂直分散システムとは、 複数の機器やシステムで処理を分担する分散処理システムのうち、 各システム間で処理の前後関係や主従関係が存在し、 全体が連携して一つのシステムとして機能するもの。
全体として一つの機能を発揮するシステムを、 機能や処理の前後関係などに応じて階層状に分割し、 それぞれを担当する機器やシステムを置いて処理する方式。
クライアントサーバシステム(CSS:Client-Server System)などがこれに該当する。
これに対し、 対等なシステム間で処理を分散する方式を「水平分散システム」と呼び、 同等なシステム間で負荷を分散する「水平負荷分散システム」と、 機能や用途ごとに処理を分担する「水平機能分散システム」に分かれる。

スニペット(snippet)

スニペット(snippet)

一般的には「切れ端」「断片」という意味の英語である。
IT用語としては、 プログラミング言語の中で簡単に切り貼りして再利用できる部分のこと、 または、 検索エンジンによる検索結果の一部として表示される、 Webページの要約文のことである。

スキャナー

スキャナー(scanner)

スキャナーとは、 対象を端から順番に調べたり読み取ったりする装置やソフトウェア、システムなどのこと。 そのような動作を走査、スキャン(scan)、スキャンニング(scanning)という。 セキュリティの分野では、 コンピュータシステムやソフトウェアを検査し、 保安上の弱点となりうる問題を発見、 列挙するソフトウェアやシステムを「セキュリティスキャナー」、あるいは単にスキャナーという。
スキャナーには、 イメージ・スキャナーCTスキャナーがある。
イメージ・スキャナー
イメージ・スキャナー(image scanner)

イメージ・スキャナーとは、 紙面など平面的な対象物の表面を読み取って画像データとしてコンピュータなどに取り込む装置。 書類や写真、 図版などを画像としてコンピュータに入力するために用いられる装置で、 対象に光を当て、 反射光をCCDなどの光学センサーで読み取ってデジタルデータに変換する。
読み取った画像は点の集まりとして表現されるため、 どのくらい細かく画像を読み取るかの性能指標としてppi(pixel per inch:ピクセル毎インチ)やdpi(dot per inch:ドット毎インチ)が使われる。 200dpiなら対象面の長さ1インチを200の点の集まりに分解して読み取る。 この値が高いほど、原画に近い精細な画像が得られる。
製品としては、 などがある。
CTスキャナー、コンピュータ断層撮影(computed tomography)
CTスキャナー / コンピュータ断層撮影(computed tomography)

コンピュータ断層撮影は、 放射線などを利用して物体を走査しコンピュータを用いて処理することで、 物体の内部画像を構成する技術、 あるいはそれを行うための機器。 「断層撮影」の名前のとおり、 本来は物体の(輪切りなどの)断面画像を得る技術であるが、 これらの検査技術は単に断面画像として用いられるのみでなく、 画像処理技術向上によって任意断面画像再構成(MPR[1])や曲面を平面に投影する「カーブドMPR」(または カーブド・プレーナー・リコンストラクション)、 最大値投影像(MIP)、 サーフェスレンダリングやボリュームレンダリングなどの3次元グラフィックスとして表示されることも多くなり、 画像診断技術の向上に寄与している。

タブレット(tablet)

タブレット(tablet)

タブレットとは、板状・薄型のコンピューターや周辺機器のことである。 パネル上で指先や専用のペンを使い操作することができる。 一般的にタブレットというときは、 タブレットPCを指すことが多くなっている。
古代から文字や図を書き読むために粘土板や石板(携帯型の黒板を含む)や木の板(木簡など)といった板状の器具が利用され、 これらはタブレットと呼ばれた。

西暦2010年にアップルからiPadが、 さらにこれに続くように各社から高性能で様々に利用できるタブレット形態の携帯情報端末が一般向けに数多くリリースされ、 一大市場を形成するに至った。
これらはタブレットコンピュータと呼ばれたり、 インターネットを含むコンピュータネットワーク上のサービスを利用するための端末としての性格からタブレット端末とも呼ばれている。

デイジーチェーン

デイジーチェーン

デイジーチェーン(daisy chain)は、 複数の電気・電子機器を数珠つなぎにする、 あるいは全部まとめて1つの輪にするような接続方法である。 単純な輪っかでない、 輪から分岐があるような系に対してこう呼ばれることはない。
デイジーチェーンは電力、アナログ信号、デジタル信号など各種の伝達に使うことができる。
この「デイジーチェーン」という語は、 ハードウェア同士をケーブルで接続するような場合にも、 あるいは電子回路上での部品同士の接続のような場合にも使われる。 テーブルタップやIEEE 1394、 Thunderbolt、 イーサネットなどでデイジーチェーンを構成することができる。 アナログ信号を伝える場合、 たいていはバスで接続がなされているが、 とりわけ多数のデバイスをつないでいると減衰が大きくなり、 リピータや増幅器を入れる必要が出てくることもある。 デジタル信号をデバイス間で伝える場合にもバスが使われることがあるが、 場合によっては端に終端抵抗が必要となる。 ただし、アナログ信号と違ってデジタル信号は離散的なので、 途中の機器で信号を再生する必要はあるが、 その際に情報は変化しない。

パーソナル・アシスタント

パーソナル・アシスタント(personal assistant)

パーソナルアシスタントとは、 一般的には「個人秘書」あるいは「介助」などと訳されるが、 IT用語としては、 ユーザーの情報管理を支援する機能やアプリケーションのことである。
パーソナルアシスタントの多くは、アドレス帳、予定表、地図、Web検索結果などのような種類の異なる情報を一括して扱い、 ユーザーの要望に応じて最適な情報を取り出すことができる。 こまごました調べ物やタスク管理などを簡単に行うことができる。

代表的なパーソナルアシスタントとしては、 iPhone(iOS 5)に搭載された「Siri」がある。 Siriは音声を用いてあらゆる操作を行う。 音声で指示・操作を行うパーソナルアシスタントは特に音声アシスタントと呼ばれる。
Siriの情報提示はユーザーの問いに答える形となるが、 必要な情報をあらかじめ用意して提示する(プッシュ型の)方式もある。
こちらの例としては「Google Now」などを挙げることができる。

バス

バス(bus)

バスとは、 コンピュータの内外、 各回路がデータを交換するための共通の経路を指すコンピュータ用語である。
コンピュータにおいて、 1つの信号線・通信線に複数のデバイスがぶら下がる構造を「バス型トポロジー」と言う。 本項目の「バス」の由来はこれである(もしくはそのもの)。
そのため、 1対1で接続する専用経路(「ポイントツーポイント」)の場合はバスと言わない。 バスに似た用語としてチャネルがある。 チャネルは「入出力チャネル」のように、 メモリと入出力との間の通信路を指す事が多い。

汎用機

汎用機/汎用コンピューター(general purpose computer)

汎用機とは、 企業の基幹業務システムなどに用いられる大型コンピュータのことである。
メインフレームホストコンピュータ汎用コンピュータなどと呼ばれることもあり、 汎用機と全く同じ意味で呼ばれることもあるが、 一部別の要素を含んで呼ばれることもある。

ネットワークでメインフレームと複数の端末が接続されており、 それぞれの端末を通じてコンピュータを操作することができる。
ただし端末には処理装置や記憶装置が無く(あるのは入出力装置だけ)、 データの処理や保存はすべて中央コンピュータが行う構造になっている。
この端末機をTSO端末あるいはTSS端末と呼ぶこともある。
汎用機以前のコンピュータは使用目的に合わせて構築されていた(専用機)が、 汎用機は科学技術計算、事務処理、基幹業務など、様々な用途に利用することができる(汎用性が高い)のが特徴である。
ワークステーションやパソコンなどが普及する西暦1980年代頃までは、 コンピュータといえばほぼ汎用機のことを指していた。
現在も大量のトランザクションを高速に処理するシステムに汎用機が使用されている。

ポインティング・デバイス(pointing device)

ポインティング・デバイス(pointing device)

ポインティング・デバイスとは、 画面上での入力位置や座標を指定する入力機器の総称。
マウスやタッチパネル(タッチスクリーン)、 ペン・タブレット、タッチ・パッド、トラック・パッド、トラック・ボールなどの種類がある。
家庭用ゲーム機などで用いられるコントローラー(ジョイパッド、ジョイスティックなど)もポインティング・デバイスの一種と見ることができる。

マルウェア(malware)

マルウェア(malware)

日本ネットワークセキュリティ協会(JNSA)では、 マルウェアとは、不正かつ有害な動作を行う意図で作成された悪意のあるソフトウェアや悪質なコードの総称」 と定義されている。
悪意のコード(malicious code)、 悪意のソフトウェア(malicious software)、 悪意のある不正ソフトウェア、 有害なソフトウェア、不正プログラムとも呼ばれる。
マルウェアの行う活動としてはデータの破壊やデータの盗難などがあるが、 こうした「悪意のある」行動をするソフトのみならず、 ユーザの望まない広告を勝手に出すアドウェアのような「迷惑ソフト」(の中で悪質なもの)もマルウェアの範疇に含める場合がある。
マルウェアは、 「悪意のある」という意味の英語「malicious(マリシャス)」と「software」を組み合わせて創られた混合語である。
類義語としてクライムウェアがあり、 これはマルウェアの中で特に犯罪(crime)に使われるものを指すとするものもあるが、 必ずしもこれを要件としないものもあり、 マルウェアとの関係は判然としない。

ユニコード(Unicode)

ユニコード(Unicode)

ユニコードは、文字コードの業界規格である。 世界中の主な言語のほとんどの文字を収録した文字集合(文字セット)である。 「Uni」という名は、 単一の大規模文字セットであることに由来する。
西暦1980年代に、 Starワークステーションの日本語化 (J-Star) などを行ったゼロックス社が提唱し、 マイクロソフト、アップル、IBM、サン・マイクロシステムズ、ヒューレット・パッカード、ジャストシステムなどが参加するユニコードコンソーシアムにより作られた。 国際規格のISO/IEC 10646とUnicode規格は同じ文字コード表になるように協調して策定されている。
ユニコードでは登録された文字のそれぞれについて「コードポイント」(code point:符号点、符号位置と訳される)と呼ばれる一意の通し番号を与えている。 例えば、 日本語のカタカナの「ア」には12450番が割り当てられているが、 説明文などではこれを16進数表記を用いて「U+30A2」のように表記する。
世界中のあらゆる言語の文字を収録するという目的のため、 コードポイントは最長で21ビットの値(上限は1114111番、U+10FFFF)まで用意されている。
コード領域のうち、 16ビット(2バイト)の値で表現できるU+0000からU+FFFFは「基本多言語面」(BMP:Basic Multilingual Plane)と呼ばれ、 主要な言語の文字のほとんどをカバーしている。 当初の規格はBMPのみの予定だったが、 追加収録を希望する文字のすべてを登録しきれないことが明らかになり、 後からU+10000~U+10FFFFの拡張領域が追加された。
このうち、 U+10000~U+1FFFFを「追加多言語面」(SMP:Supplementary Multilingual Plane/補助多言語面)と呼び、 古代文字や絵文字などが収録されている。

ルーター

ルーター(router)

ルーターとは、 コンピュータネットワークの中継・転送機器の一つで、 データの転送経路を選択・制御する機能を持ち、 複数の異なるネットワーク間の接続・中継に用いられるもの。 通信プロトコルにTCP/IPが使われるようになってから普及した。
データをネットワーク層で、 どのルートを通して転送すべきかを判断するルート選択機能を持つ。 家庭で使うルーターは本来のルータ機能の他にDHCPサーバを内蔵している。 複数の機器を接続すればそのIPアドレス(プライベートアドレス)を自動的に生成して、 それぞれを独立してインターネットに接続している。 一般にいうルータにはこのDHCPはない。
ハードウェアとしてのルーターは、 おおまかに通信事業者 (ISP) 向けのコアルーターと企業向けのエッジルーター、 コンシューマー向けのブロードバンドルーターに分けられる。
ルーター内部のソフトウェア (OS) については、 米ジュニパーネットワークス社のJUNOSや米エクストリームネットワークス社のExtremeXOSなど、 主要なOSはUnixの修正版である。 西暦1976年には、 米BNN社の手によってARPANETに接続するIP対応ルーターが、 世界で初めて製品化された。
この「ルーター」は、 米DEC社の16ビット・ミニコン「PDP-11」上において、 アセンブリ言語で書かれた20Kバイトのプログラムによってパケットを処理する仕組みであり、 処理速度は100パケット/秒程度であった。
西暦1982年には、 ARPANETの内部や米国・欧州を合わせて20以上のルーターと数百のホスト・コンピュータが1つに接続され、 これが今のインターネットの原型となった。

ロジック

ロジック(logic)/ アルゴリズム(algorithm)

ここでは、 コンピューター・ソフトウェアに関する用語に限定して、 「アルゴリズムロジックの違い」を解説する事によってその双方を解説する。 アルゴリズムとは、 問題を解決するための方法や手順のこと(「算法」「解法」のこと)。 ロジックは「論理」である。 コンピュータに、 アルゴリズムをソフトウェア的に実装するものが、 コンピュータプログラムである。 言葉の意味としては、 ロジックの方がアルゴリズムよりも広い意味で使われている。 1つの課題について、 アルゴリズムは複数あるのが普通である。 課題によっては、 アルゴリズムが決定出来ない、 もしくは決定が非常に難しいものもある。

実用的なプログラムは、 検索、並べ替え、変換など、 いくつかの基本的なアルゴリズムを組み合わせることで作られている。 実用プログラムでやりたい事の多くは、 やや複雑な課題の解決であるため、 単一のアルゴリズムだけでは、 目的が達成出来ないことが多い。

ロジックとは、 もともとギリシャ語の「logos(概念、論理、理論、思想)」が語源で、 「論理的に語れるもの」という意味を持っている。 プログラムは、 コンピューターの動作を規定するものでなので、 1つのプログラムは、 まさしく1つのロジックを表現したものと言える。 そして、 その中には、複数のアルゴリズムが詰め込まれているのである。

ワークグループ

ワークグループ

ワークグループ(Workgroup)とは、 Windowsを中心としたLAN内で接続された複数のWindows機器を、 同じワークグループ名で設定すると、 それらの機器同士を同一のグループとしてグループ分けすることができ、 ファイル共有やプリンターの共有を容易にするための機能。 企業や家庭など、 少人数のネットワーク環境でよく利用され、 設定や管理が比較的簡単で、 サーバーがなくても簡易的なネットワークを構築できる。

ワークグループは、 各コンピュータが独立して動作するため、 特定のサーバーを必要とせず、 対等な関係でリソースを共有する。 各コンピュータは自分自身でユーザーやパスワードを管理し、 他のコンピュータとの共有設定も各自で行う。
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ワークグループ

ワークグループとは、 小規模なWindowsネットワークで用いられるコンピュータのグループのこと。
単純に、 LAN(構内ネットワーク)上で同じワークグループ名が設定されたコンピュータ同士が同じグループとして取り扱われ、ファイルなどを共有することができる。
なお、共有されるのは「共有設定」されたディレクトリ、ファイルのみ。
変更手順(Windows 10)
  • Windowsキー + Pause
  • 中央右端の「設定の変更」をクリック
  • 「システムのプロパティ」ウィザードを表示
  • 今回はWORKGROUP名を変更するだけなので「変更(C)」をクリック
  • WORKGROUP名を変更する。




関連項目
用語集