小窓
インターネット

作成日:2021/11/21
英語でinterとは、中間とか間、相互といった意味を持っている。 例えば、 internationalなら国際、 intercessionなら仲介などの語がある。 そしてnetは網を意味しており、 語源的にはネットワークネットワークをつなぐものがインターネットである。 小文字で始まる「internet」がこれに相当して、 「LANとLANをつないだもの」というイメージになる。

その「internet」に対して、 日本で言われているインターネットとは、 英語では「the Internet」のことであり、 もっと限定的であり、 複数のコンピュータ・ネットワークインターネットプロトコル(Internet Protocol、略称:IP)を用いて接続された世界規模の情報通信網である。

しかし、 英語圏の報道メディアの一部では、 西暦2016年あたりから、 定冠詞の付かない「internet」を採用しようとする動きもある。 つまり、 「the Internet」とするか「internet」とするかの表記揺れがある。

年表

西暦1946年
世界初の電子式デジタルコンピュータであるENIAC(エニアック)が開発された。
西暦1960年
リックライダータイムシェアリングシステムが発表された。
西暦1969年10月29日
ARPANETが始動し、 後のルーターの原型となったIMPを用いて、 UCLAスタンフォード研究所間が接続された。
同年12月5日までにUCサンタバーバラ、 ユタ大学が接続され4つのノードのインターネットが実現された。
西暦1980年
日本においては、 技術系の学部がある一部の大学がインターネットにサーバを接続し、 せいぜい数ページ~数十ページ程度のきわめて簡素なウェブページを「設置」し、 メールアドレスを設定し、 ほんの一部の限られた人々がそれを使ってメールのやりとりをしたり、 ファイル転送をしたり、 少数のインターネット利用者に公開していた、 という程度であった。
1980年代、 まだWindows 95もこの世に登場しておらず、 PCというのは基本的にネットワークに繋がず、 単体で使うものであった。
PCとPCをつなぐ場合でも、 ほとんどは(インターネット・プロトコルではない、メーカー依存的な、あるいは特定のネットワーク専門企業への依存的な)通信プロトコルで社内のPCを繋いだ程度であった。
西暦1983年
ARPANETプロトコルをそれまで利用していたNetwork Control ProgramからTCP/IPに切り替える。
西暦1984年
村井純がテープメディアの物理的な配送の代わりとして電話回線を用いた300bpsの速度の回線で慶應義塾大学と東京工業大学を接続した。
同年10月に東京大学が接続され、 日本のインターネットの始まりであるJUNETに拡大する。
これはインターネットの研究をするため、 3大学での研究を重ねる意図もあった。
西暦1980年後半
日本においては、 商用のインターネット利用が、 一部でようやく始まった。 西暦1990年代の前半では、 大学以外では、 わずかな人数の個人で、 電子メールの利用を試みたり、 ウェブページを実験的に作成するために、 テキストエディタでHTMLファイルをベタに打って作成し、 数ページ~数十ページ程度の素朴で文字ばかりのページを作ったりする程度のことであった。
西暦1985年
アメリカの「全国科学財団」による学術研究用のネットワーク基盤NSFNetが作られ、 インターネットのバックボーンの役割がARPANETからNSFNetへ移行する。
西暦1988年
アメリカで商用インターネットが始まる。
同年、日本でWIDEプロジェクト開始。
西暦1989年
商用ネットワークとNSFNetとの接続が開始される。
西暦1990年
スイスの素粒子物理学研究所・CERNの研究員であったティム・バーナーズ=リーは、 当時上司だったロバート・カイリューらの協力によりWorld Wide Webシステムのための最初のサーバとブラウザを完成させ、 世界初のウェブページが公開された。
西暦1992年
米国ではWindows 3.1 for Workgroupの発売もあり(日本語版は発売されていない)、 一般にもインターネットが普及する。
西暦1994年
アメリカのタイム誌で、 「インターネットは核攻撃下でのコミュニケーションの生き残りを想定して開発された」という記事が掲載される。
以降、 ARPANETは核戦争時のための軍事ネットであるという俗説が流布するようになる。
一方、 ARPANET立ち上げ時のIPTO責任者であったロバート・テイラーは、 この記事に対して事実とは異なる旨、 正式な抗議をタイム誌に対して行った。
西暦1995年
NSFNetは民間へ移管された。
西暦1990年代末期まで
日本においては、 個人向け回線接続サービスの大半は低速なダイヤルアップ接続で、 従量制で、 かなりの高額の課金がほとんどであった。
実験的に接続した一般人がいても、 試行錯誤しているだけでも課金の額が膨らんでしまうので、 短時間で切り上げなければならないことがネックとなり、 結果、 利用の時間は限られ、 利用の質もほとんど向上せず、 参加者もなかなか増えなかった。
西暦1990年
Apple社やMicrosoft社などのOSメーカーがパソコン向けOSをインターネット接続可能な仕様で販売するようになったのである。
またメールクライアントやウェブブラウザもOSに組み込んで提供するようになった。
これによって、 日本においても、 一般のパソコン(PC)ユーザも、 インターネットを意識するようになり、 具体的な解決策がOSのデスクトップのアイコンで提示された形になり、 その結果、 かなりのスピードで普及が進むことになった。
このころ、 通信会社間の競争が激しくなり、 競争によって電話回線への接続費用が安くなる傾向にあったことも、 インターネット普及の後押しをした。
インターネットプロバイダーが多数設立されるようになり、 宣伝合戦が行われるようになった。
西暦1999年
Internet of Things(IoT)という用語が提唱された。
日本では、ADSLによるインターネットへの接続サービスが開始される。
西暦1999年 NTTドコモがi-modeサービスを提供。
西暦1999年1月25日に発表され、同年2月にサービス開始。
携帯電話でもインターネットへの接続サービスが提供されるようになり、 携帯電話でのインターネット接続も一般化した。
西暦2000年
日本においても、 毎月定額のブロードバンド接続サービスが低価格で提供されるようになり、爆発的に普及しはじめた。
西暦2001年
FTTH、CATV、無線通信によるインターネットへの接続サービスが開始される。
西暦2002年
西暦2002年から西暦2005年にかけて、 友人紹介型のソーシャル・ネットワーキング・サービスが提供され始める。
西暦2004年
Web 2.0の概念が提唱される。
西暦2004年
西暦2010年代に一般的な日常生活で使われるようになる様々なサービスが提供開始した時期である。
Google マップのサービス提供開始、 iTunes Music Storeの日本へのサービス提供開始、 西暦2005年末にはYouTubeがサービスを提供を開始した。
特にWebサービスに関わる重要な出来事が集中している。
西暦1998年末にはドリームキャストが、 西暦2004年末にはニンテンドーDSが、 西暦2005年末にXbox 360が、 西暦2006年末にはPlayStation 3とWiiがオンライン機能を標準搭載し発売された。
西暦2005年以降、 オンライン対戦の一般化が進んだ。
西暦2005年
ネットレーベルの音楽業界への台頭が始まる。
西暦2000年代後半
YouTube、mixi、Facebook、Twitterなどが流行し、インターネットにおけるコミュニケーション活動が活発化した。
西暦2000年から西暦2010年
インターネットに接続される計算機やセンサーが加速度的に増えるに従って、インターネットを介して膨大な実世界データが収集可能となり、そのようなデータを処理する専門の職業まで現れた。(データサイエンティスト)
西暦2017年
内閣府の0歳から満9歳までの子供の保護者を対象とした青少年のインターネット利用環境実態調査によると。
全体の39.2%の子どもがインターネットを利用していて、 0歳児で3.1%、2歳児で28.2%、5歳児で36.8%、9歳児で65.8%、 と利用する割合が増えており、 平日1日当たりの利用時間は平均で1時間余りとなった。
総務省が発表した西暦2017年の通信利用動向調査によると、 個人がインターネットを利用する機器はスマートフォンが54.2%と、 初めてパソコン(48.7%)を上回った。
日本でもスマホがネット利用の主役となっていることがわかった。
西暦2020年
新型コロナウイルスのパンデミック対策として世界的にテレワーク化が行われ、 従来とは比較にならない程に高度なオンライン生活が始まりつつある。
パンデミックの状況では自由に行えない外食やイベントや観光などのサービスがオンラインに集約され始めたが、 今後はテレワークを前提とした全く新しいサービスが登場する可能性がある。
西暦2020年

概要 267

インターネットとは、 全世界の膨大な数のコンピュータや通信機器を相互に繋いだ、 巨大な「コンピュータネットワーク」をいう。

インターネット・プロトコルは狭義のインターネット(the Internet)だけに使われるプロトコルではない。
例えばインターネット・プロトコルや周辺技術を、 企業内等のローカル・エリア・ネットワーク(LAN)環境で応用したものはイントラネットと呼ばれる。
また、 イントラネットを相互接続したものはエクストラネットと呼ばれる。

通信規約(プロトコル)の「IP」(Internet Protocol)においては、 基本的に通信するコンピュータごとに(厳密には機器のインターフェイスごとに)唯一無二の「IPアドレス」と呼ばれる固有番号を割り当てられることが通信時の前提となっており、 IPを採用するインターネットにおいても、 接続する各組織に対して固有のIPアドレスの領域(範囲)がそれぞれ割り当てられる。
各組織はそれぞれに割り当てられたIPアドレス領域の中の固有の番号を、 所有する各コンピュータに割り当てる。

IPアドレスは数字の羅列で人間には分かり難いというデメリットがあり、 一般には英数字を使用した名前(ドメイン名)をIPアドレスに対応させて用いる。

仕様・基幹ネットワーク 296

IoT(InternetofThingsIoT_InternetofThings

IoT (Internet of Things)/ モノのインターネット

IoTとは、コンピュータなどの情報・通信機器だけでなく、 世の中に存在する様々な物体(モノ)に通信機能を持たせ、 インターネットに接続したり相互に通信することにより、 自動認識や自動制御、遠隔計測などを行うこと。

自動車の位置情報をリアルタイムに集約して渋滞情報を配信するシステムや、 人間の検針員に代わって電力メーターが電力会社と通信して電力使用量を申告するスマートメーター、 大型の機械などにセンサーと通信機能を内蔵して稼働状況や故障箇所、 交換が必要な部品などを製造元がリアルタイムに把握できるシステムなどが考案されている。

これまでの情報システムとの違いとして、 個々の機器の取り扱うデータ量や処理量、 通信量は少ないが機器の数が桁違いに膨大であることや、 従来のコンピュータ製品が人の周りや特定の場所(建物や部屋)に集中しているのに対しIoT機器は世の中の様々な場所に分散して配置される点などがある。

こうした特徴を反映し、 低コストで生産でき低消費電力で稼働するICチップや、 多数の機器からデータを集約して解析したり、 同時に多数の機器を制御するソフトウェア技術、 低消費電力で遠距離通信が可能な無線技術、 環境中から微小なエネルギーを取り出す技術(エナジーハーベスティング)などの研究・開発が進められている。

IP(Internet Protocol)

IPInternet Protocol) インターネット・プロトコル

IPは、 インターネット上のホストへデータを送信するための基本的に利用されている通信プロトコルである。 IPの利用により、 各ネットワークごとの環境の違いを意識せずに宛先へデータを送信でき、 複数の通信ネットワークを相互に接続し、 データを中継・伝送して一つの大きなネットワークにすることができる通信規約(プロトコル)の一つ。 IPによって接続された世界規模の巨大なコンピュータネットワークをインターネット(the Internet)という。

IPはイントラネットでも利用される。 他のプロトコルとの関係性という観点では、 OSI参照モデルのネットワーク層にほぼ対応する機能を持つ。 またインターネット・プロトコル・スイートの中核をなしている。

IPv4IPv6
インターネットの普及期に用いられ、 現在も広く利用されているのは「IPv4」(IPバージョン4)で、 32ビットのアドレス(IPv4アドレス)を用いる。 インターネットの急拡大に伴いアドレス数が逼迫しているため、 IPの新しい規格である「IPv6」(IPバージョン6)が策定され、 IPv4からの置き換えが模索されている。

IPv6では128ビットのIPv6アドレスにより約3.40×1038個のアドレスが利用でき、 セキュリティ機能や転送効率なども改善されている。 しかし、IPv4との直接的な互換性はなく、 経路途上のすべてのネットワークやルータが対応していなければIPv6で通信できないため、 一事業者内の閉じたネットワークでの採用事例はあるものの、 インターネット上で本格的に普及するには至っていない。

IPアドレス

IPアドレス(Internet Protocol Address)

IPアドレスとは、 インターネットなどのTCP/IPネットワークに接続されたパケットを送受信する機器の一台ごとを判別するための識別番号である。

IPアドレスは「グローバルIPアドレス」と「プライベートIPアドレス(ローカルIPアドレス)」に分類される。
MACアドレスを物理アドレスということに対応して、 IPアドレスは論理アドレスとも呼ばれる。

IPアドレスには、IPv4とIPv6のバージョンがある。

IPv4(Internet Protocol version 4)は、 32ビットで表される。
32ビットをそのまま羅列しても煩雑である上、何も理解できない。
そこでこの32ビットを8ビットごとに4つに区切って表現する。
8ビットで表される数は「0」から「255」であるので、 区切り文字をピリオドとして、「255.255.0.1」などと表現する。

組織・団体 404

インターネットに接続している個々のネットワークには管理者が存在するが、 インターネット全体を総括的に管理する組織・団体は存在しない。

資源管理の観点で言うと、 長らく南カリフォルニア大学情報科学研究所(ISI)がアメリカ政府からの委託を受けIPアドレスとドメイン名を管理しており、 後にそのプロジェクトをIANA(Internet Assigned Numbers Authority)と呼ぶようになった。

運営に関与しているのは、 ICANN (the Internet Corporation for Assinged Names and Numbers)と、 IETF (the Internet Engineering Task Force)。

ドメイン名の登録業務に関しては、 アメリカ政府からスタンフォード研究所(SRI)に委託されていましたが、 その後ネットワーク・ソリューションズ社に移管されました。
こうした背景のもと、 アメリカでは西暦1993年にゴア副大統領(当時)が情報ハイウェイ構想を発表し、 急速にインターネットが普及し始めました。
5年後の西暦1998年、 IANAが担ってきた機能に関する権限をアメリカ政府から移行する目的で組織されたのがICANNです。
その設立には、 アメリカ政府の発表したグリーンペーパー、 ホワイトペーパーが強く影響しています。
現在ではIPアドレス、ドメイン名、 プロトコル、 ポート番号はICANNが管理しています。
しかし歴史的経緯から、 いまだにその機能のことを差してIANAと呼んでいます。

ICANNが資源管理を担う一方、 技術面での責を担うのがIETFです。 ここでは、 RFC (Request For Comments)と呼ばれる、 一連の技術文書を発行しています。 これは独占的なものではなく、誰でも自由に使えます。 それどころか正式なRFCとして採用されるためには、 素案の段階で独立した複数の開発が行われて、 相互に運用可能であることが確認されなければならないくらいです。

特筆すべきは、 ICANN、 IETFともに非常に開かれた組織で、 原則として誰でも参加できるという点でしょう。

ARPANET

ARPANET(Advanced Research Projects Agency NETwork)/ アーパネット

ARPANETは、 西暦1969年に米国防総省の高等研究計画局(ARPA、現在のDARPA)が導入したコンピュータネットワーク。

各地に分散した大型コンピュータ同士を通信回線で相互接続したもので、 後のインターネットの原型となった。
アメリカ国防総省の高等研究計画局(略称ARPA、後にDARPA)が資金を提供し、 いくつかの大学と研究機関でプロジェクトが行われた。
ARPANETのパケット交換はイギリスの科学者ドナルド・デービスとリンカーン研究所のローレンス・ロバーツの設計に基づいていた。

西暦1983年に米軍関係機関のネットワークがMILNETとして分離され、 西暦1986年には全米科学財団(NSF)が学術機関向けにNSFNETを開設、 大学や研究機関などはそちらに移っていった。 ARPANETからは徐々に接続拠点数が減っていき、西暦1990年に正式に廃止された。

ICANN

ICANNInternet Corporation for Assigned Names and Numbersの)

ICANNは、インターネットの商用利用が進む中で浮上した、 ドメイン名に対する競争原理の導入や商標権などの問題を解決し、 グローバルなインターネット資源管理全般に責任を持つ団体として、 インターネットコミュニティの支持のもと、 InterNICの後身として西暦1998年10月に米国で設立された非営利法人。

ICANNの主な役割は、 である。

組織は、 理事会、 三つの支持組織(Supporting Organization)、 諮問委員会(Advisory Committee)、 事務局などから構成されている。

西暦2016年に民営化。

ISI(Information Sciences Institute)

ISIInformation Sciences Institute)  南カリフォルニア大学情報科学研究所

ISIは、 アメリカ合衆国カリフォルニア州ロサンゼルス郊外のマリナ・デル・レイにある研究所。 南カリフォルニア大学のキャンパス外研究施設として、 西暦1972年に創設された。

コンピュータ科学や情報通信・技術・工学の多面的で先進的な研究・開発で知られ、 インターネットの原型であるARPANETの運営・管理を長く行った。 ジョン・ポステル、ポール・モカペトリス、ダニー・コーエン 、スティーブ・クロッカー がコンピュータネットワークの研究を行った場所でもある。

MOSIS試作半導体集積回路製造サービスは西暦1972年代初頭から提供している。

人物 527

村井純

村井 純(むらい じゅん)   西暦1955年3月29日 -

村井純は、 日本の計算機科学者。 工学博士(慶應義塾大学・西暦1987年取得)。 専門は情報工学(コンピュータネットワーク)。
慶應義塾大学教授(有期)、 慶應義塾大学名誉教授。JUNET設立者。WIDEプロジェクトFounder。 内閣官房参与(デジタル政策担当)、 デジタル庁顧問。 ...
父は、教育学者で慶應義塾大学名誉教授の村井実。 母は、音楽学者でフェリス女学院大学名誉教授の村井範子。 外祖父(母方の祖父)は、教育学者で広島大学名誉教授の長田新。 その他、親族に学者が多くいる。

日本におけるインターネット黎明期からインターネットの技術基盤作り、 運用、啓蒙活動等に関わり続けている。 インターネットが日本国内で一般開放・商業利用された西暦1993年にはインターネットイニシアティブ (IIJ) 特別技術顧問やJPNICの理事長に就任するなどネット普及期に貢献を続けて、 西暦1995年の新語・流行語大賞に「インターネット」でトップテン入賞し、 受賞した。 「日本のインターネットの父」とされ、 「ミスター・インターネット」と呼ばれることもある。 英語圏では「インターネット・サムライ」のニックネームを持つ。

広域ネットワーク上で日本語を使えるようにすることにも尽力し、 UNIXやC言語を国際化する動きと連携をとりながら、 英語中心だった初期のインターネットを多言語対応へと導いた。

西暦1995年より東南アジアの研究教育ネットワークの開発、 発展に尽力し、 東南アジア各国のインターネットを牽引する研究運用人材を多数輩出。

西暦2000年から西暦2009年及び西暦2012年から西暦2021年、 内閣高度情報通信ネットワーク社会推進戦略本部(IT総合戦略本部)有識者本部員 として、 e-Japanの実現に向けた数々の提言と施策の推進に貢献したほか、 内閣府のみならず、 各省庁委員会の主査や委員を多数務める。 西暦2020年10月より内閣官房参与(デジタル政策担当)。 西暦2021年9月よりデジタル庁顧問。

西暦2007年8月2日総務省の諮問機関である情報通信審議会において、 「コピーワンス」(デジタル放送の著作権保護方式)の代わりに子コピー9回、 10回目にムーブという「ダビング10」を提案した。

リックライダー

J・C・R・リックライダー  西暦1915年3月11日 - 西暦1990年6月26日

ジョゼフ・カール・ロブネット・リックライダーは、 コンピュータの歴史上重要な役割を果たした人物。
J・C・R・リックライダーまたは「リック」と呼ばれる。

現代のコンピュータネットワークについてのコンセプトを作り上げたという点でも重要な人物であり、 その分野の開発での彼の役割の重要性が広く認められるようになってきた。

単なる計算の道具ではない汎用的な道具としてのコンピュータという観点での開発にも深く関わっており、 今日のインターネットに繋がる考察でも有名である。
彼は通信におけるコンピュータの重要性と民主主義における大衆への情報伝達の重要性を理解していた。

リックライダーは西暦1962年8月、 BBN(ハイテク企業)にいたころに地球規模のコンピュータネットワークのアイデアをまとめつつあり、 「銀河間コンピュータネットワーク (Intergalactic Computer Network)」を論じた一連のメモを書いている。
そのアイデアには今日のインターネットのほとんどあらゆる部分が含まれている。
彼の論文 The Computer as a Communication Device(通信装置としてのコンピュータ)は西暦1968年4月 Science and Technology 誌に掲載されたもので、 ネットワークについての彼のビジョンを描いていた。