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航空機用語

作成日:2025/2/7

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ILS(あいえるえす)

ILS(Instrument Landing System)

ILSとはInstrument Landing Systemの略で、 日本語訳では計器着陸用施設という。 パイロットはそのまま、アイエルエスと呼んでいる。
このILSは滑走路の端から電波を出す施設のことで、 パイロットはその電波をたどって滑走路に向かう。 ILSローカライザーグライドスロープという二種類の電波が出ている。
ローカライザー
横方向のガイダンス。 飛行機の横方向のズレを知らせてくれる。 この電波をしっかりフォローできれば滑走路のまっすぐ延長線上を飛べるようになる。
グライドスロープ
上下方向のガイダンス。 飛行機は3度の角度で降下し着陸している。 グライドスロープは滑走路端から3度の角度で発射されている電波で、 この電波をしっかりフォローすれば滑走路に向けて正確に3度の角度で進入することができる。
この横方向と上下方向の2種類の電波を参考に滑走路へと向かっていく。 新しいシステムではないが、 このILSの電波は非常に正確で精密なため、 ILSでの着陸が今ある最も精密な進入方式になる。 施設によって多少の差はあるが、 視程(見通せる距離)が550m以上ならILSアプローチを実施することができ、 ILSアプローチを実施した後は滑走路面から高さ200ftまでに滑走路や定められたライト類が見えたら着陸することがでる。 そこで見えなかったらゴーアラウンドすることとなる。 ...
**************** 以下、未整理 元ネタ

ILSにはカテゴリーというランクがあり、 通常のILSはカテゴリー1という。 カテゴリー2と3もありカテゴリー3では最後まで滑走路等何も見えなくても自動操縦にて着陸することができる。 カテゴリー2も自動操縦で着陸することが必須だが100ft(約30m)までに滑走路等が視認できないと着陸することができない。 そのためローカライザーやグライドスロープの電波の精度やバックアップの要件などがカテゴリーが上がるにつれて厳しく設定されている。 ここまで視程が低いと目視では着陸するのは危険ですので自動操縦で着陸します。実際体験したことがありますが何も見えないし本当にちゃんと着陸してくれるのか恐怖感は少しあります。最後まで何も見えず、計器や着陸の軽い衝撃で着陸したことがわかりホッとします。 カテゴリー1では悪天でも手動で着陸しています。ILSの電波をしっかりフォローすれば雲から出て視界が開けた時、滑走路のまっすぐ延長線上のいい所に飛行機がいるので精度の高さに毎度感心しております。 ILSカテゴリーまとめ カテゴリー1 高度200ft(約60m)までに滑走路等が見えたら着陸できる。手動着陸。 カテゴリー2 高度100ft(約30m)までに滑走路等が見えたら着陸できる。自動着陸。 カテゴリー3 滑走路等が全く見えなくても着陸できる。自動着陸。 ILSのいいところ、悪いところ 他のタイプのアプローチよりも外が見えない状態でも降りていける高度が低い(=電波の信頼性が高い)ので悪天候でも着陸できる可能性が上がるところがいい点です。 最終的には高度200ft(約60m)で滑走路等が見えれば着陸できます。レインボーブリッジや横浜ベイブリッジの海面から橋げた部分までの高さ(=船が通れるところ)が55m前後ですから、それくらいの高さが地上から見えていたら着陸できるということになります。 さらにILSは世界中の空港にも設置されておりパイロットが最も慣れているアプローチの方式ですので操縦の面でも安心感があります。 悪い点はILSは高性能なためカテゴリー1でも設置するのに数億円かかると言われています。さらに着陸前に飛行機が直線区間を長くとる必要があるので山など空港周辺の地形的な制約から設置できない場合もあります。この直線区間は少なくとも10km以上は必要ですので場合によっては遠回りになってしまうこともあります。 例えば伊丹空港は北側に山地があるので南向きのRW14サイドにはILSを設置することができません。そのため南風が強く天気が悪い場合には欠航率が高くなります。 基幹空港には滑走路両側にILSがついていることが多いです。交通の要所なので悪天候でも就航率を落とさないようにするためや、建設費をかけれることが理由ではないでしょうか? しかし地方空港になると滑走路の片側にしかないことが多いです。使用頻度の多い滑走路側についていたり、特定の方向から風が吹くと天気が悪くなる特徴のある空港ではその方向の滑走路にILSを設置しているようです。 例えば釧路空港は南風が吹くと特に夏頃は海霧で視程が悪くなるので滑走路の南向き側(RW17)はカテゴリー3が設置されていますが、北向き側(RW35)にはILSはどのカテゴリーも設置されていません。 滑走路両側にILSが設置されていない地方空港もあります。 例えば出雲、南紀白浜、信州松本空港などです。 ILSが設置されていないので欠航率が高いイメージがあります。 カテゴリー2や3はさらに高価なため一部基幹空港や特別に視程が悪い状態が発生しやすい空港に設置されています。 カテゴリー3が設置されているのは、新千歳、釧路、成田、羽田、中部、広島、熊本空港になります。 カテゴリー2、3がある空港でも普段の天気程度であればカテゴリー1で着陸しています。 最後までお読みいただきありがとうございました。今回はILSアプローチについてシェアしました。 またのご搭乗お待ちしております

アプローチ

アプローチ(Approach)

アプローチとは、 飛行機が滑走路に向かって最終的に降下、進入していく段階(フェーズ)のこと。 STARの終わりから滑走路まで続く最後の降下の段階(フェーズ)です。 速度を落としながらフラップやギアを出し着陸の最終準備へと移る忙しい段階(フェーズ)である。
航空機において、 アプローチには大まかな分類では4種類ある。

入域管制(アプローチ)は、 航空路管制からハンドオフされた航空機をレーダーにより、 指定した到着経路(STAR)で計器進入開始点や場周経路(トラフィックパターン)まで監視、誘導する。

エアボーン

エアボーン(airborne)

航空機が離陸した状態のことや、転じて離陸タイミング、離陸した瞬間を指す。

他にも、「航空機により部隊を機動・展開させる戦術」などの意味があるが、 航空機用語としては、上記「離陸した状態」だけを解説する。

ADF(自動方向探知機)

ADF  英語:automatic direction finder / 自動方向探知機

ADFとは、 電波航法を行うために航空機に搭載される航空計器の一種で指定した周波数の電波を発信する無指向性無線標識(NDB)の方角を示す計器である。 無線方向探知機の一種だが主にラジオ放送を受信して放送局の方向を示すことからラジオコンパスとも呼ばれる。

船舶または航空機から適切な無線局までの相対方位を自動的かつ継続的に表示する。 元々は190kHz-535kHz中波帯の無指向性無線標識(NDB)を利用していたが、 のちに民間のラジオ放送局もNDBとして利用するようになり1700kHz中波帯まで拡張された。 RDFユニットと同様に、 ほとんどのADF受信機も中波(AM)放送局を受信できるが、 前述のように、 これらはナビゲーション目的では信頼性が低くなる。

約5度の精度しかないため近年ではより精度が高い超短波全方向式無線標識を利用する超短波全方向範囲(VOR)に世代交代しているが、 構造が簡単でコストが安いため古い時代には標準的に搭載されていた。 船舶などにも搭載されている。

ガストロック

ガストロック

ここでいうガストとは突風のことで、 突風で舵面が動いてしまうことがないように固定することをガストロックという。 やり方としては、操縦席の操作系を固定する方法や、 舵面に物理的に介添えをして固定する方法がある。

たまに、このガストロックを外し忘れたまま離陸を始めてしまう事故が起きることがある。 舵面が動かないように固定するのがガストロックだから、 そのまま飛び立とうとしても舵面は動かず、 当然ながら機体のコントロールはできず、 事故になってしまう。

プロペラ機では、 駐機している時にプロペラが風で回り出してしまったら危険である。 大きなローターが付いているヘリコプターならなおさらだ。 だから、プロペラ機やヘリコプターが駐機する時に、 プロペラあるいはローターをケーブルで固定することがある。 ただし、すべての機体が常にやっているというわけでもなく場合による。

滑走路視距離

滑走路視距離(runway visual range)  略称:RVR

滑走路視距離は航空気象の用語で、 滑走路上の操縦士が見通すことができる距離を言う。 操縦士が滑走路の中心線上から滑走路面の標識、 あるいは滑走路の輪郭または中心線を示す灯火を識別できる距離である。

滑走路視距離は、前方散乱計(一部の空港では透過率計)により測定される。 RVR は通常メートルあるいはフィートで表される。

ほとんどの場合、 操縦士は滑走路を視認して航空機を着陸させるため、 RVRは計器進入の主な最低基準の一つとなっている。 RVR の最大値は 2,000メートルあるいは 6,500フィートとなっている。

それ以上の値であれば、RVR の値がいくらであろうと着陸に重要な情報ではないため、 航空気象観測において通報する必要はない。 RVR はMETARやSPECIに含まれ電文として配布される他、 航空管制官が測器の値を進入する航空機へ伝える。 これによって操縦士は進入するかどうかを判断する。

慣熟飛行

慣熟飛行(かんじゅくひこう)  英語:orienteering flight

パイロットが、操縦する航空機や、 使用する飛行場とその周辺の地形に慣れるために行う飛行のこと。
通常は最初の数回を指すが、 技量維持などのために行う飛行でもこの用語が用いられる。
特定の飛行目的が決まっていない場合にも、 便宜上の飛行目的として、 慣熟飛行が用いられることがある。
訓練飛行ではない。

気嚢(きのう)

気嚢(きのう)

飛行船における気嚢とは、 空気より比重の小さい気体をつめたものであり、 この気嚢によって飛行船は浮き上がることができる。 飛行船の最も大きな体積を占めている部分である。

機体の大部分を占めるガス袋(気嚢)に水素もしくはヘリウムが充填されている。 通常、ガス袋は空気抵抗を低減させるため細長い形状をしており、 乗務員や旅客を乗せるゴンドラやエンジンおよびプロペラなどの推進装置が外部に取り付けられている。

現在では、飛行機の発達と普及もあり、 大型飛行船は使われなくなり、 広告宣伝用や大気圏の観測用等として、 不燃性のヘリウムガスを利用した飛行船が小規模に使われている。

CFIT(しーえふあいてぃ、しーふぃっと)

CFIT(Controlled Flight Into Terrain)  一般的な呼称:シーフィット(cee-fit)

CFITは航空事故の一形態で、 耐空証明を受け問題のない航空機が問題のないパイロット(操縦士)によって操縦されている場合に、 衝突の可能性に気付かないまま山や地面、 水面、障害物等に衝突する事故のことである。 その多くはパイロットの操縦ミスや不注意、 状況に対する誤った対応に起因する。 CFITと言う用語は1970年代後半にボーイング社エンジニアが命名したとされる。

機材の故障や乱気流等の外部要因により制御不能(LOC-I : Loss Of Control In-Flight)に陥った結果(日本航空123便墜落事故など)や、 ハイジャック等によるパイロット以外の操縦による地表衝突(アメリカン航空77便テロ事件など)、 およびパイロット自身の(自殺を企図した)明らかな故意によると思われるもの(LAMモザンビーク航空470便墜落事故、ジャーマンウイングス9525便墜落事故)も事故原因の文脈においては通常CFITとはみなされない。

パイロットの技量や経験に関わらず、 CFITは起こり得るものであり、 その原因の多くは疲労や睡眠不足などによるパイロットの注意力の低下や方向感覚の喪失によるものである。 CFITの多くに共通する状況としては、 雲天や濃霧による視界の不良、 山や丘陵などの隆起した地形への衝突、 及び着陸降下中である事などが挙げられるが、 必ずしもこれに限定されない。 ...
現代においては対地接近警報装置 (GPWS・EGPWS) などの機器が整備され、 CFITの発生率は減少しつつあるが、 GPWSの警告をパイロットが軽視・無視したことによりCFITに至る(2012年スホーイ・スーパージェット100の墜落事故)など、現代においても依然として発生しうる事故である。

ボーイングによると、 CFITは人命の損失を伴う航空機事故の主な原因であり、 民間ジェット機の登場以来 9,000 人以上の死者を出しているという。 また、2008 年から 2017 年の間に国際航空運送協会(IATA)が収集したデータによると、 民間航空機事故においてCFITを原因とする事故は全体の6%を占め、 飛行中の制御不能(LOC-I)に次いで2番目に高い死亡事故カテゴリーに分類されている。

ダイバート

ダイバート  英語:divert

ダイバートとは、 航空機の運航において、当初の目的地以外の空港などに着陸すること。 ダイバージョン (diversion)・代替着陸目的地外着陸緊急着陸とも呼ばれる。 旅行業界では、内部文書において慣例的に "div out" と表記することもあるが、 これは本来とは違う目的地へ向かうという意味から、 原語を "dive out" と勘違いしたための用法である。 なお原語は「ディバート」に近い。

タキシング

タキシング/タクシング  英語:英: taxiing

タキシングは、 航空機が自らの動力で地上を移動すること。 多くの場合飛行場の誘導路上を車輪で行うが、 スキー装着機による雪上の移動やフロートによる水上移動もタキシングと呼ばれる。 ...
タキシングのための推力は、 航空機自身のプロペラあるいはジェットエンジンを用いる。 制動は操舵ペダルを踏み込むことによって行う。 方向転換は前輪もしくは尾輪を操舵する。 小型機では操舵機能を持たないものもあり、 この場合は左右個別のブレーキ操作で機首の向きを変える。 大型機ではラダーペダルやティラー(英語:Tiller)を使うことが多い。

ヘリコプターでは、 スキッドしか持たない機種では浮き上がらない限り移動できない。 これは「ホーバータキシング」または「エアタキシング」とも呼ばれる。 車輪を持つ機種であればタキシングが可能であるが、 この際にはローターのダウンウォッシュによって付近に駐機している軽飛行機等が容易に浮き上がってしまう(最悪の場合には輪止めを乗り越えて動いてしまう)ので、 タキシングの経路に規制が掛けられる。

ジェットブラストによる地上作業係員の保護、 地上車両の横転 / 転覆や設備の破壊、 駐機中の他機の浮き上がりなどの防止のため、 飛行場ではエリアによりタキシング時のエンジン推力を規制している。 同様の理由で、 ターミナルから後退して離れる際の逆噴射装置の使用(パワーバック)は原則禁止されている(空港によっては制限利用を認めている空港もある/アメリカの国内線空港に見られる)ため、 車両による牽引を受ける。

飛行場の大型化に伴い、 タキシング距離が非常に長くなったため、 航空機自身の動力による移動は効率が悪い(例えばボーイング747は、タキシング1分あたりおよそ50 - 60リットルの燃料を消費する)。 このため牽引車両による移動範囲の拡大が検討されている。 特にヨーロッパを中心にプッシュバックから滑走路までのタキシング時にエンジンを始動させないで走行できるように電気自走タキシングシステムやハイブリッド電気牽引車の開発研究が進み、 WheelTugのような後付けシステムも登場している。 また大型旅客機では燃料消費の低減のため、 着陸後にターミナルまで移動する際のタキシングに限り1基ないし2基(4発機の場合)のエンジン停止が行われることがある。

着陸復行

着陸復行着陸復航) / ゴーアラウンド(Go-around)

着陸復行または着陸復航とは、 着陸の際、滑走路上に障害物を発見したり、気象条件による視界不良、先行機と充分な間隔が取れない場合などのアクシデントが発生した際、 直ちに着陸を止め再上昇すること。 ゴーアラウンド(Go-around) とも言われる。 ...
パイロットが自身の判断で行うことも、 また、管制官が滑走路又は航空交通の状況等の事由により到着機の進入継続が安全でないと判断される場合に指示を行うこともある。 「着陸復航」と記述されることもある。 単に「復行」と言った場合には進入復行ではなく着陸復行を指すことが多い。

極端に接地点が奥にいってしまった為にそこから再上昇しても、 タッチアンドゴーとは言わずに着陸復行になる。

海軍航空隊ではゴーアラウンド(Go-around)ではなくウェーブ・オフ(Wave off)と呼称する。

近年の旅客機では、 オートスロットルを利用して上昇可能な推力までスロットルを動かして加速する一連の手順をTO/GAスイッチ(Takeoff/Go-around switch)を押すだけで自動的に行う機能を搭載している機種もあるが、 誤ってスイッチが押され着陸復行モードに移行したことにより空間識失調が引き起こされ墜落した事例もある(アトラス航空3591便墜落事故)。

操作ミスを減らすためオートランド作動中にTO/GAスイッチを押すと着陸モードが解除され、 着陸復行モードに移行する。

着陸復行を決定できる限界高度があるため、 対地接近警報装置には「decision height」「decide」など音声で知らせる機能がある。

動翼

動翼  英語:moving surface, flight control surface

動翼は、 航空機の構成要素の一種。 補助翼・方向舵・昇降舵などの主操縦翼面(いわゆる舵面)に加え、 フラップ・スポイラー・エアブレーキなどの二次操縦翼面を含めた可動する平板状装置全般を指すことが多い。 ただし回転翼(プロペラ、ローター)は動翼とは呼ばれない。

ほかに、ミサイルやロケットなどの可動する翼面も動翼と呼ばれる。

動翼に対して、可動しない平板状構造(主翼を除く)は安定板と呼ばれる。

また、ターボファンエンジンなどのガスタービンエンジンでは、 回転部分に使用されるタービン・ブレードなどを動翼、 ステーター・ベーンやノズルなどの静止部分に使われる翼を静翼と呼ぶことが多い。

パイロット・エラー

パイロット・エラー(pilot error) / コックピット・エラー (cockpit error)

パイロット・エラーないしコックピット・エラーとは、 航空機の事故や事件において、 そのおもな原因なり要因のひとつと認定された、 パイロットが航空機について行なった判断、行為、ないし、不作為。 パイロット・エラーには、 職務執行における、 誤操作、見落とし、些細な判断の過誤、不十分なデューディリジェンス(正当な注意義務及び努力)などが含まれる。

今日の事故調査においては、 より広い観点から、 事故に至った一連の出来事の連鎖の中で、 システムに組み込まれるヒューマン・ファクターがどう馴染んでいたかを検討することが、 標準的な作業とされている。

現代の事故調査においては、 誰が非難されるべきなのかを探ることではなく、 その事故が起きた原因は何なのかを判断することに主眼が置かれるため、 「パイロット・エラー」という言葉は極力避けようと努められる。 さらに、パイロットに責任を負わせようとする見方は、 パイロットがより大きなシステムの一部の要素であることを考慮しておらず、 例えば、パイロット・エラー自体がパイロットの疲労や、 労働負荷、訓練不足などによって引き起こされることに目を向けていない。 国際民間航空機関 (ICAO) と加盟諸国は、 航空事故におけるヒューマン・ファクターの役割についての理解を改善する取り組みの一環として、 1993年に原因モデル採用している。

パイロットフライング

パイロットフライング(Pilot Flying)  略称:PF

操縦士が2人いる民間航空機において、操縦を担当する側のパイロットのこと。

対して、もう一方の操縦士の担当をパイロットモニタリング(PF:Pilot Monitoring)という。

ピッチ・トリム・コンペンセーター(PTC)

ピッチ・トリム・コンペンセーター  英語:pitch trim compensator  略称:PTC

飛行機にタック・アンダー現象が起こると, 縦安定が負になることを意味し, 安定性上,きわめて具合が悪いことになる。

したがって,DC-8機では,マッハ0.78以上の速度に達した後は, 自動的に昇降舵の操舵力を補正し, タック・アンダーの影響を相殺することによって, 安定性を人工的に正にするPTCを備えている。 マック・トリム・システムと呼ばれることもある。

VFR

VFR(visual flight rules) / 有視界飛行方式

VFR有視界飛行方式)とは、 離陸後に目視にて位置を判断する飛行の事である。
なお、 有視界飛行方式は、 厳密には「有視界飛行方式による飛行」。

日本国の航空法施行規則 第六条の二によると、 「有視界飛行方式 (VFR) とは、計器飛行方式 (IFR) 以外の飛行の方式をいう」とある。 また、日本国航空法において「計器飛行」とは、 「航空機の姿勢、高度、位置および針路の測定を計器のみに依存して行う飛行」であって、 前述したIFRは管制官や運航情報官の指示や提供情報に常時従って飛行する方式であり、 意味は異なることに注意。

VOR

VOR(VHF omnidirectional radio range) / 超短波全方向式無線標識

VOR超短波全方向式無線標識施設)は、 VHF帯(超短波帯)の電波を用いて方位情報を与える航空機用無線標識。 標識局を中心として航空機がどの方向にいるかを知ることができる。 多くの場合DME(距離測定装置。電波が一定速度で伝搬する特性を利用して距離を測定する装置)と併設される。

VORとDMEが併設された施設は、 VOR/DMEと呼ばれ、 その読み方には「ブイオーアール ディーエムイー」「ブイオーアール デメ」「ボル デメ」がある。

フェリーフライト

フェリーフライト(Ferry Flight) / デリバリーフライト(Delivery Flight)

フェリーフライト(単にフェリー)あるいはデリバリーフライトとは、 貨客運送を目的としない、航空機移動のための運航のこと。

通常は乗客を乗せる目的であったり、 何らかの目的(取材や戦闘)を持って航空機は飛んでいるが、 単にその航空機を移動させる目的で飛行することを、 フェリーフライト(単にフェリー)あるいはデリバリーフライトという。

具体的には、 運行スケジュールや悪天候によるフライトキャンセルなどの理由で、 機材繰りの為、乗客を乗せないで飛行機を別の空港に飛ばすことや、 新しく造られた飛行機を就航地へ自力輸送することなどをいい、 これをフェリーされるという。

日本語に訳した場合「回送」という。

ラダー

ラダー / 方向舵  英語:rudder

ラダーは、飛行機の操縦に用いる動翼の一つである。 垂直尾翼後部にある翼型の可動部分であり、 機体の重心を貫く上下軸を中心とした動きを制御する。 簡単に言うと、 左右の首振り運動(ヨーイング)を起こしたり止めたりすることに使う。 主翼の補助翼と併用して、定常釣り合い旋回をする。

操縦感覚という比較的評価のしにくい性能にかかわる部分であるため、 垂直尾翼まわりは設計者の個性がでる。 中島飛行機の小山技師の設計による戦闘機の方向舵は一貫して下ふくれの上下通しの方向舵が採用されていて、 迎え角の大きい時の操縦性の確保を狙ったとされている。

一般的に方向舵は、ラダーペダルを踏んで操作する。 2つあるペダルに左右それぞれの足をかけ、 片方を踏み込むと別の片方は手元側へ動き、 左右の踏込量差で舵角をコントロールする。

小型飛行機のラダーペダルはノーズギア(前脚)と機械的にリンクしていて、 タキシング(地上走行)時の操縦もラダーペダルで行うことが多い。

初期のラダーペダルは自転車のハンドルのような形状をしており、 両端に足をかけて操作したことから、 古くは足踏桿と呼ばれ、 操縦索(ワイヤー)で舵と直結していた。 航空機が大型化すると共にテコを利用した倍力リンク機構や油圧アシストなどが付加され形状は変化していったが、 動作としては旧来と変わらない。

あああ