小窓
日子八井命(ひこやいのみこと)

作成日:2023/5/23

日子八井命(ひこやいのみこと) 生没年不詳は、『古事記』等に伝わる古代日本の皇族。

『古事記』では「日子八井命」、他文献では「彦八井耳命(ひこやいみみのみこと)」等とも表記される。
『日本書紀』に記載はなく、『古事記』でも事績に関する記載はない。
『古事記』によると、初代神武天皇と、大物主神の娘の比売多多良伊須気余理比売命(ひめたたらいすけよりひめのみこと、媛蹈鞴五十鈴媛命)との間に生まれた皇子である。 同書では、同母弟として神八井耳命、神沼河耳命(第2代綏靖天皇)の名を挙げる。

天皇が狭井(さい)河(奈良県桜井市)のほとりの伊須気余理比売(いすけよりひめ)の家で一夜を共にして生まれた3皇子のひとり。 神八井耳(かんやいみみの)命、神沼河耳(かんぬなかわみみの)命(綏靖(すいぜい)天皇)の兄。

一方『日本書紀』に命の名は無く、 『新撰姓氏録』右京皇別 茨田連条や『阿蘇家略系譜』では、命を神八井耳命の子とする異説が掲載されている。 しかし名前の類似性から考えて神八井耳命と彦八井耳命は本来同一人物であるとと見られ、実際に『阿蘇家系』や『諸系譜』第十六冊所載の「門山家系図」には彦八井耳命の名が見えない。

茨田(まんだ)氏の祖という。