小窓
天地創造(てんちそうぞう)

作成日:2021/12/21

天地創造(てんちそうぞう)とは、 神による世界の創世。

広義には創造神話全般を指すが、 厳密には、 ユダヤ教のヘブライ語聖書、 キリスト教の旧約聖書『創世記』における世界の創造のことを指す。

宗教絵画などでよく題材となっている。

旧約聖書の記述

ユダヤ教・キリスト教の聖典である旧約聖書(口語訳聖書)『創世記』 1章1-8節には、 以下のような天地の創造が描かれている。

  1. はじめに神は天と地とを創造された。
  2. 地は形なく、むなしく、やみが淵のおもてにあり、神の霊が水のおもてをおおっていた。
  3. 神は「光あれ」と言われた。すると光があった。
  4. 神はその光を見て、良しとされた。神はその光とやみとを分けられた。
  5. 神は光を昼と名づけ、やみを夜と名づけられた。夕となり、また朝となった。第一日である。
  6. 神はまた言われた、「水の間におおぞらがあって、水と水とを分けよ」。そのようになった。
  7. 神はおおぞらを造って、おおぞらの下の水とおおぞらの上の水とを分けられた。
  8. 神はそのおおぞらを天と名づけられた。夕となり、また朝となった。第二日である。

Wikipedia をそのままコピーしたが、上の記述と下の記述の意味は?????

年代推定の歴史

旧約聖書学では、 創世記の記述内容としての「天地創造が起こった年代」は果たしていつだったのかについての推定が繰り返されてきた。

ただし、 批評的な旧約聖書学では、 天地創造物語は信仰書であり、 「信じている内容を記述しているだけ」という事は、 批評的な全ての学者が認めており、 もはや「実際に・事実として、いつ起こったことか、どうか」は、 研究・議論されていない。
ただし、 「当時の人々がいつ起こったと考えていたのか? それはどういう信仰・根拠だったのか?」などは研究されている。

正教会では、 西暦で言うところの紀元前5508年のことだとしており、 これを元年とした「世界創造紀元」を用いていた。

西暦1654年に、 英国国教会のアイルランド大主教ジェームズ・アッシャーとケンブリッジ大学副総長ジョン・ライトフットが聖書の記述から逆算し、 天地創造は西暦の紀元前4004年10月18日 - 24日にかけて起こり、 アダム創造は紀元前4004年10月23日午前9時と算出し、 長らくキリスト教圏ではこの年代が信じられてきた(旧約聖書のモーセ五書に登場する族長全員の寿命を加算して算出したもの)。
その他にも天地創造の年代には諸説ある。