(ヘッダ部) | |
ABEND、abort |
ABEND(abnormal end)アベンド / abort(アボート)
ABENDとは、「異常終了」(abnormal end)を意味する略語である。
実行中のプログラムが、
プログラム上に設定された本来の終端箇所とは異なる位置で、
何らかのトラブルに遭遇し唐突に終了することを表す。
プログラムのバグや想定外のデータの入力、 ハードウェアの障害などによって続行不能に陥ったり、 何らかの異常な振る舞いによりOSなどにより強制的に終了させられたりすることにより発生する。 異常の種類や内容を知らせる識別番号が出力される場合もあり、 これを「アベンドコード」(ABEND code)といい、 メモリのダンプリストが出力される場合もある。 西暦1960年代に、 IBM社の大型コンピュータ上で動作するソフトウェアについて用いられた用語が広まったもので、 主にメインフレーム系システムに関連する分野や文脈で用いられるが、 現代では他の分野でも異常終了を意味する一般的な用語として使う人がいる。 一方アボートは、 中止(する)、中断(する)、打ち切る、打ち切り、などの意味を持つ英単語であり、 ITの分野では強制終了や強制切断、 (処理などの)中止などの意味で用いられる。 ソフトウェアの実行中に回復不能な深刻な異常が発生するなどして、 オペレーティングシステム(OS)の制御や利用者の操作によって強制的に処理を打ち切って終了することをアボートということがある。 操作画面上に表示されるダイアログボックスなどでは「中止」と訳されることが多い。 通信の場合には、 やはり深刻な異常が生じて正常に通信を続けることが難しい場合などに、 強制的に接続を切断して通信を終了させることをアボートということがある。 |
AI |
AI(artificial intelligence) 人工知能
AIという言葉が初めて用いられたのは西暦1956年。
アメリカのダートマス大学で開催されたダートマス会議で、
計算機科学者・認知科学者のジョン・マッカーシー教授によって提案された。
ダートマス会議の参加者は他に、
マービン・ミンスキー、クロード・シャノン、ナザニエル・ロチェスターなど。
AIという言葉ではなく、
概念自体は、
西暦1947年の「ロンドン数学学会での講義」で、
アラン・チューリングによって提唱されていた。
artificial(人工的)、intelligence(知能)を人工知能と日本語に訳している。
我々は未だに人間の知能(脳の振る舞いや仕組み)を完全には解明していないため、
人工知能にも明快な定義を与えることはできていない。
現時点では、
人間の頭脳のような汎用的なAIは完成しておらず、
用途の限定されたものしかできていない。
例えば「絵を描く」AI、「言葉を認識する」AI、「ゲームをする」AIなど、
個別の機能に対応するAIが開発されている。
AI研究においては、 西暦2006年ディープラーニング(深層学習)という革新が起きた。 ディープラーニングとは、 ニューラルネットワークというネットワーク構造を持つ仕組みを発展させたものである。 ディープラーニングの特長は、 大量のデータから特定の問題を解く方法を学習することである。 このようにデータから機械的に学習することを機械学習と呼ぶ。 冒頭で触れたダートマス会議では、 (1) コンピュータがシミュレーションできるように、知能の機能を正確に記述すること、 (2) コンピュータが人間と同じように言語を操作できるようにすること(→自然言語処理)、 (3) 神経回路網(→ニューラルネットワーク)を使って高次のタスクを遂行できるようにすること、 (4) 計算の複雑さにかかわる理論をつくること、 (5) コンピュータが自己の能力を改善する学習能力を実現すること、 (6) 抽象化の機能を実現すること、 (7) 本題に直接関係しないが示唆に富むヒントを用いた創造的思考を実現すること。 を提示した。 |
ATA |
ATA(Advanced Technology Attachment)
ATAとは、
コンピュータ本体にハードディスクなどのストレージ装置(外部記憶装置)を繋いで通信するための接続方式の標準規格の一つ。
西暦1986年に考案され業界標準として広く普及していたIDE(Integrated Drive Electronics)を西暦1994年にANSI(米国国家規格協会)がATA-1として標準化したもの(「ATA」の名称は西暦1989年に提唱)。
ATA規格はいわゆるPC/AT互換機における内蔵ストレージの接続規格の標準として広く利用された。
ATA-1では最大528MB(メガバイト)までのハードディスクを2台まで接続でき、
最大8.3MB/s(メガバイト毎秒)の速度で転送が可能だった。
ATA-2ではEIDEとして知られる業界標準の仕様を取り込み、 LBA(Logical Block Addressing)の導入により最大容量の制限が緩和され、 接続台数も4台までに拡張、転送速度も高速化された。 西暦1998年のATA-4では、 ハードディスク以外のストレージ装置を接続できるATAPI(ATA Packet Interface)仕様を統合し、 CD-ROMドライブなどの接続に広く利用されたほか、 Ultra DMA(UDMA、Ultra ATA)転送モードで最大33.3MB/sの高速なデータ転送が可能となった。 ATA-7ではUltra DMAモードの転送速度が最大133MB/sまで引き上げられたほか、 シリアル通信方式を採用したシリアルATA(Serial ATA/SATA)の最初の仕様が制定された。 以降は従来のATA/ATAPI規格に代わってシリアルATA規格の普及が進み、 シリアルATAは独自に規格の更新・拡張を進めるようになったため、 ATA系規格は次第に利用されなくなっていった。 旧来のATAは複数の信号線を束ねたケーブルを用いて同時に信号を送受信するパラレル通信方式を利用しているため、 現在ではシリアルATAと対比して「パラレルATA」(Parallel ATA、PATA)と通称されることが多い。 |
CAD |
CAD(computer-aided design)
CADは、
「コンピュータ支援設計」とも訳され、
コンピュータを用いて設計をすることができる設計支援ツールのこと。
人の手によって行われていた設計作業をコンピュータによって支援し、 効率を高めるという目的からきた言葉である。 CADを「コンピュータを用いた製図(システム)」と解する場合は 「英: computer-assisted drafting」、 「英: computer-assisted drawing」を指し、 同義として扱われることもある。 設計対象や目的によりCADD(コンピュータ支援設計と製図)、 CAID(コンピュータ支援工業デザイン)、 CAAD(コンピュータ支援建築設計)などと区分される場合もある。 日本での定義としてはJIS B3401に記載があり、 「製品の形状、その他の属性データからなるモデルを、コンピュータの内部に作成し解析・処理することによって進める設計」となっている。 |
CAE |
CAE(Computer Aided Engineering)/ 計算機援用工学
CAEとは、
コンピュータを利用した工学支援システムのこと。
実際に試作や実験をしなくてもコンピュータ上でさまざまなシミュレーションをして、
工学的問題を解決できるシステムを指す。
計算機援用工学とも呼ばれる。 |
CP/M |
CP/M(Control Program for Microcomputers)
CP/Mは西暦1970年代にデジタルリサーチ (Digital Research Inc.) の創業者ゲイリー・キルドールによって開発、
西暦1976年に発売された、
パソコン用のシングルユーザー・シングルタスクのオペレーティングシステムである。
最初は8ビットのCPUであるインテルの8080プロセッサ用に作られ、
8ビットのパソコン用OSとしては最も代表的な存在だった。
初期に普及したバージョンはCP/M 1.4で、
そののち改訂されたCP/M 2.2が広く普及した。
さらに、
より洗練されたCP/M 3.0 (CP/M Plus) が登場したが、
既に16ビットマシンへの移行が始まっていた時期でもあり普及することはなかった。
他のプロセッサに移植されたバージョンも存在するが、
単にCP/Mといえば8080プロセッサ用のもの(中でもバージョン2.2)を指す。
なおマイクロソフトによってOEMされたIBMのPC DOS(及び、のちにマイクロソフト自らが直販したMS-DOS)は、
CP/Mをモデルに開発されたシアトル・コンピュータ・プロダクツの86-DOSを前身としている。
|
CPU |
CPU(Central Processing Unit)/ 中央演算処理装置 / 中央処理装置
CPUは、
コンピュータを構成するデバイス(装置)のひとつで、
演算装置と制御装置を統合したものである。
メインメモリにあるプログラムを実行する。 プログラムを実行するに当たり、 マウス、キーボード、外部記憶装置、モニターなどのデバイスと情報のやり取りを行う。 コンピューターの頭脳に例えられることが多い。 現在では一枚のICチップに集積されたマイクロプロセッサ(MPU:Micro-Processing Unit)を用いる。 |
CUI |
CUI(Character User Interface)
キャラクタユーザインターフェース(character user interface) キャラクタベースユーザインターフェース(character-based user interface) コンソールユーザインターフェース(Console User-Interface) CUIとは、 コンピュータやソフトウェアが利用者に情報を提示したり操作を受け付けたりする方法(UI:ユーザーインターフェース)の類型の一つで、 すべてのやり取りを文字によって行う方式。 利用者はキーボードなどを用いて文字列によって指示を与え、 コンピュータからはディスプレイ装置に文字を表示して応答を返したり情報を提示する。 画面やウィンドウの上部から人間の入力文字列とコンピュータの出力文字列が交互に並ぶ対話式の操作環境が一般的である。 一方、 コンピュータからの出力にグラフィックス表示を多用し、 操作をマウスなどで主に画面上の位置を指定して行う操作環境はGUI(Graphical User Interface:グラフィカルユーザーインターフェース)という。 |
DOS |
DOS(Disk Operating System)
DOSとは、
磁気ディスク装置(Disk、Disc)を使用可能としたOSの名称または通称である。
初期(西暦1956年のIBM 305 RAMAC以前)のオペレーティングシステムは、 補助記憶装置としてDiskは使用できなかった。 Diskを使用可能としたOSに対してこの「DOS」という名称が使用された。 大別して以下が存在する。
|
dpi |
dpi(dots per inch) DPIとも表記 /
ピクセル(pixel) ppi(Pixel Per Inch)表記
dpiとは、
1インチの幅の中にどれだけのドットを並べることができるかを表す。
プリンターの印字解像度やイメージスキャナによる走査解像度に用いる。
ピクセルまたは画素とは、
コンピュータで画像を扱うときの色情報 (色調や階調) を持つ最小単位、最小要素。
プリンターの場合
ディスプレイの場合 |
ppi |
ppi(pixels per inch)
ppiとは、
ディスプレイやビットマップ画像における解像度を示す単位である。
別名、画素密度(pixel density)とも呼ばれる。 解像度とは、 すなわち、 画像を表現する格子の細かさであり、 一般に1インチあたりのピクセルの数を表す(1平方インチあたりではない)。 ppiで表したピクセル密度のことを単にppiと呼ぶことがある。 スクリーン線数の単位lpi (lines per inch) や、 ドット密度の単位dpi (dots per inch) とは、 次元は同じだが表す量が異なるので、単純に換算はできない。 通常、印刷に対し使う。 印刷では1つのピクセルを多数のドットで表すので、 dpiはppiより大きくなる(典型的には16倍など)。 ディスプレイでは、 多くの場合、 ピクセルとドットが1対1で対応するので、 ppiはdpiに等しい。 そのため、ppiとdpiは同じ意味で使われる。 |
SCSI |
SCSI(Small Computer System Interface)/ スカジー
SCSIとは、
コンピュータ本体に外部記憶装置などの周辺機器を繋いで通信するための、
8ビットまたは16ビットのパラレルインタフェース。
西暦1979年に考案され業界標準として広く普及していたSASI(Shugart Associates System Interface)を元に改良し、
西暦1986年にANSI(米国国家規格協会)によって最初の規格が標準化された。
当初制定された規格群は複数の信号線で同時に通信を行うパラレル方式(パラレル通信)を採用したもので、
単にSCSIといった場合はこの規格群を指すことが多いが、
後にシリアル方式を採用したSAS(Serial Attached SCSI)や、
伝送媒体にIPネットワークなどを利用するiSCSIなどの規格が発行され、
現在ではこれら様々な方式・規格の総称となっている。
当初のパラレル方式の仕様をこれらと区別して「パラレルSCSI」(Parallel SCSI)と呼ぶこともある。 |
SSID |
SSID(Service Set Identifier)
SSIDとはIEEE802.11シリーズ(無線LANの通信規格)で定められているアクセスポイントの識別子のことで、
同じ空間に複数のアクセスポイントがあった場合、
混線を避けるために名付けられている。
名前の長さは英数半角文字で最大32文字。大文字と小文字は識別される。 Wi-Fiの子機は無線LANを経由してアクセスポイントと接続するが、 あらかじめ設定を登録してあるものは別として、 新規接続を行う場合はSSIDによってアクセスポイントを識別し、 暗号化キーやパスワードなどでログイン無線接続する必要がある。 (公衆Wi-Fiスポットなどは無線接続とは別に通信用にパスワードが不要な場合もある) |
クライアント | サーバー |
サーバー |
コンピュータネットワークにおけるサーバーとクライアント
クライアント側がサーバーに対して要求を出し、
サーバー側が要求されたものをクライアント側に提供することによりクライアント側がそれを利用する。
サーバーとクライアントと呼ばれるものは、 それぞれの行為を実現するためのコンピュータまたはプログラムを指す。 具体的には、 Webサイトの閲覧やファイル共有を実現する。 |
汎用機 |
汎用機/汎用コンピューター(general purpose computer)
汎用機とは、
企業の基幹業務システムなどに用いられる大型コンピュータのことである。
メインフレーム、ホストコンピュータ 、汎用コンピュータなどと呼ばれることもあり、 汎用機と全く同じ意味で呼ばれることもあるが、 一部別の要素を含んで呼ばれることもある。 ネットワークでメインフレームと複数の端末が接続されており、 それぞれの端末を通じてコンピュータを操作することができる。 ただし端末には処理装置や記憶装置が無く(あるのは入出力装置だけ)、 データの処理や保存はすべて中央コンピュータが行う構造になっている。 この端末機をTSO端末あるいはTSS端末と呼ぶこともある。 汎用機以前のコンピュータは使用目的に合わせて構築されていた(専用機)が、 汎用機は科学技術計算、事務処理、基幹業務など、様々な用途に利用することができる(汎用性が高い)のが特徴である。 ワークステーションやパソコンなどが普及する西暦1980年代頃までは、 コンピュータといえばほぼ汎用機のことを指していた。 現在も大量のトランザクションを高速に処理するシステムに汎用機が使用されている。 |
あ |
|