小窓
小窓集(インターネット)

作成日:2023/12/7

アルファベット順・よみがな順で記載する。

IPネットワーク(IP network)

IPネットワーク(IP network)/ TCP/IPネットワーク / IP網  [インターネット]

IPネットワークとは、 コンピュータネットワークの種類の一つで、 インターネットプロトコル(IP:Internet Protorol)というプロトコル(通信規約/通信手順)によってデータの送受信を行うもの。
最も大規模で有名なIPネットワークは「インターネット」(The Internet)として知られる。

IPは複数のネットワークを相互に結んで横断的に通信できるようにするために考案されたプロトコル規格で、 IPによって結ばれた複合的なネットワークを「internet」という。
現代では、 IPによって様々な組織や個人が運用するネットワークを全世界規模で相互接続した、 開かれた公共的な通信網が構築されており、 これをインターネット(The Internet)と呼んでいる。

IPネットワークはインターネットだけでなく組織内で完結したネットワークとして構築・運用することもでき、 企業などの単一の組織内で情報システム運用のために設置されたものをイントラネット(intranet/intra-:内部の)ということがある。 また、 通信事業者などが自社や顧客の施設・設備間を結ぶために構築・運用している広域的な閉じられたIPネットワークもある。

かつては組織内ネットワークを特定の企業などが提供する専用のプロトコルで運用することも多かったが、 IPや併用されるUDPやTCP、 HTTPなどのプロトコル群(TCP/IPと総称される)は仕様が標準化され広く普及しており、 対応機器やソフトウェア、技術に通じたエンジニアも多いため、 現在では特別な事情がなければIPネットワークとして構築されることがほとんどとなっている。

NGN(Next Generation Network)

NGN(Next Generation Network)  [インターネット]

インターネットと同じIP(Internet Protocol)を基盤とするデータ通信技術を用いて構築された公衆交換電話網(加入電話網)。 日本ではNTT東日本・NTT西日本がフレッツ光ネクストのために構築・運用している新世代のネットワーク基盤を指すことが多い。

交換機による回線交換方式を基盤とするアナログ電話回線網(PSTN:Public Switched Telephone Networks)を置き換えるもので、 IPネットワーク上で各種の通信サービスを統合して提供する。 単一のアクセス回線および基幹ネットワークを通じて、 音声通話(電話)、インターネット接続、 テレビ放送を統合して提供するトリプルプレイ(triple play)サービスを可能とする。

日本ではNTT東西が西暦2008年にフレッツ光ネクストの名称でNGNを基盤とする加入者向けのデータ通信サービスを開始した。 光ファイバー回線によるFTTHサービスで、 光IP電話(ひかり電話)、ISPを経由したインターネット接続、 テレビ放送波の再送信サービス(フレッツ・テレビ等)のトリプルプレイサービスが提供されている。
KDDIやソフトバンクもNGNに相当する通信網のIP化を進めているが、 NGNの呼称は用いていない。

SDN(Software-Defined Networking)

SDN(Software-Defined Networking)  [インターネット]

SDN(Software-Defined Networking)とは、 コンピュータネットワークを構成する通信機器の設定や挙動をソフトウェアによって集中的に制御し、 ネットワークの構造や構成、設定などを柔軟に、 動的に変更することを可能とする技術の総称。

そのような技術により、 ネットワーク上の装置の配置や配線などの物理的構成とはある程度独立に、 目的に応じて複数の仮想的なネットワークを構築すること、 および、そのようにして構築されたネットワークを指すこともある。

これは「ネットワーク仮想化」とも呼ばれ、 厳密にはSDNの応用の一つであり、 また、SDNによらず別の技術によって実現する手法(VLANやVPNなど)もあるため、 SDNそのものとは区別する場合もある。

従来のコンピュータネットワークでは、 通信機器の一台ずつが独立した制御ソフトウェアや機能を有しており、 設定や構成などは個別の機器ごとに、あるいは機器の種類(ルータやスイッチなど)ごとに行なう必要があり、 ネットワークの構成は固定的だった。