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HDD(Hard Disk Drive)

作成日:2024/11/18

ここではHDDはもちろんSSDや接続形態が異なるだけのNASなども解説している。

HDD 【未作成】

HDD 【未作成】

ハードディスクドライブ(hard disk drive)  略称:HDD

HDDとは、 コンピュータなどの代表的な外部記憶装置(ストレージ)の一つで、 薄くて硬い円盤(ディスク)の表面に塗布した磁性体の磁化状態を変化させてデータを記録するもの。 一台あたりの容量が大きく容量あたりの単価が安いため、 パソコンなどに内蔵される外部記憶装置として標準的な存在となっている。

装置内にはガラスや金属でできたプラッタ(platter)と呼ばれる円盤型の記憶媒体が数枚封入されており、 表面には磁性体が塗布されている。 これを回転軸で高速(毎分数千回)で回転させ、 アームの先端に取り付けられた磁気ヘッドを近接させる。 特定の箇所の磁化状態を変化させることでデータを書き込むことができ、 状態を読み取ることでデータを読み出すことができる。

プラッタの直径は主流の製品で3.5インチ(約8.9cm)だが、 小型の機器向けに2.5インチ1インチの製品も存在する。 一台の装置にプラッタが1~8枚程度備え付けられ、 通常はその両面を記録に用いる。 内部的な制御や区画分けはプラッタごとに行われるが、 外部から見た記憶領域としては全体で一つとなる。

ハードディスクドライブ」「HDD」「ハードディスク」「ハードドライブ」「磁気ディスク」「固定ディスク」などと呼ばれる。 JIS情報処理用語では「ハードディスク」である。

構造上、本来は回転する円盤(円板)が「磁気ディスク」または「ハードディスク」で、 回転軸やモーターなどの駆動装置を含めた全体が「磁気ディスクドライブ」または「ハードディスクドライブ」であるが、 特に区別せず呼ばれることも多い。 また、ディスクが駆動装置やコンピュータ本体などに固定され、 容易には着脱できないものが多かったために「固定ディスク」とも呼ばれる。 西暦2013年現在、 市場へ出回る全てのハードディスクドライブは金属製の筐体でほぼ密閉されているため、 「密閉型ハードディスクドライブ」とも呼ばれている。

NAS(Network-Attached Storage)

NAS(Network-Attached Storage)

NASとは、 ネットワーク上に設置されたHDDSSDの記憶装置を指し、 ネットワークHDDとも呼ばれる。

ネットワークに接続されているため、、 同じネットワーク上のコンピュータなどから、 ネットワークを通じてアクセスできる外部記憶装置である。 企業や家庭内のLANで共有ファイルなどの保存に利用されたり、 デジタルビデオレコーダー(HDDレコーダーやBlu-rayレコーダー)が動画の保存先として利用したりする。

簡易なコンピュータ本体にハードディスクやSSDなどの記憶装置と、ネットワークインターフェース、OS、管理用ソフトウェアなどを内蔵したファイルサーバ専用機で、記憶装置をネットワークに直に接続したように扱うことができることからこのように呼ばれる。

ネットワークに接続されたほかのコンピュータなどからは通常のファイルサーバと同様に複数のコンピュータ・利用者間の共有ディスクとして使用することができる。ファイルシステムやネットワーク通信機能は最初から内蔵されているため、システムへの導入や追加が容易で、異なる種類の複数のサーバからのデータの共有も楽に行うことができる。高級機になると、複数のディスクを備え、RAID機能やホットスワップ機能を持ったものもある。

SSD

SSD 【未作成】

SSDSolid State Drive)

SSDとは、 半導体メモリ(不揮発性メモリ)をディスクドライブのように扱える補助記憶装置の一種である。
基本的にHDD(ハードディスク)と同じ、 2.5インチSATAの製品と、 マザーボードなどに直付するM.2 SSDがある。
SSDは使用しているメモリからNAND型フラッシュメモリーといわれることもある。

SSDは機械的な原理で動作するHDDとは異なり、 半導体に書き込み、半導体から読み込むため消費電力も少なく、 またデータの転送速度も何倍も早くなっている。

SSDは、 同じブロックへの書き換え可能回数は数万回程度という制限があることから、 メーカーはそのコントローラーを工夫し、 均等に書き換えるようにしている。

フラッシュメモリ方式のSSDは、 フラッシュメモリそのものの欠点があり、 記憶が保持される年数が決して永久ではなく、 あまりに長年月(数年程度)通電せずに放置しておくと、 徐々に記憶の一部から蒸発するように消えてゆく、 という欠点(宿命)がある。