阿武山古墳(あぶやまこふん)。 阿武山(標高281.1メートル)の山腹に位置する。
大阪府高槻市奈佐原と茨木市安威との境にある阿武山の尾根の頂端 214mのところにある古墳。
花崗岩と塼(せん。煉瓦、タイルなどに類するもの。中国の周代に始り、漢代に発達した。)で造った横穴式石室で、
壁面には漆喰を塗ってあり、
夾紵棺 (きょうちょかん。あらい布地を重ね、漆で固めてつくった棺。) が安置されていた。
中に金糸の衣服をまとい、玉枕をした貴人の遺骸が葬られていた。
構造形式が百済古墳に似ていること、
大化改新の墓制に決められた規格に合っていることから注目されている。
藤原鎌足の墓の可能性が考えられている。