一神教(monotheism)

一神教(いっしんきょう)とは、 複数の神々を崇拝する多神教と異なり、 一つの神のみを信ずる信仰を説く宗教のこと。 ユダヤ教、キリスト教、イスラム教、 初期のゾロアスター教などに代表される。

一神教は、神は唯一であるという排他的一神教と、 複数の神または神的形態を認めるがそれぞれが同じ神の延長として仮定される包括的・多形一神教に分けることができる。

他の者が異なる神を等しく崇拝することを否定せずに信者が一つの神を崇拝する宗教体系である単一神教や、 多くの神の存在を認めながらも一つの神のみを一貫して崇拝する拝一神教と区別される。 拝一神教という言葉はおそらくジュリウス・ウェルハウゼンによって最初に使われたと考えられている。

一神教はバーブ教、バハーイー教、天道教、キリスト教、理神論、ドゥルーズ派、エキンカー、シーク教、ヒンドゥー教のいくつかの宗派(シヴァ派やヴィシュヌ派など)、 イスラーム教、ユダヤ教、マンダ教、ラスタファリ運動、生長の家、天理教、ヤズィーディー、ゾロアスター教の伝統を特徴づけるものである。 一神教の要素は、アテン教、古代中国の民俗宗教、ヤハウェ教などの初期の宗教に見られる。